定額制動画配信サービスのシェア1位はどこ? オススメの使い方は?
―[デジタル四方山話]―
新型コロナウィルスの影響で外出を控えるのはもちろん、在宅勤務なども増え、自宅にいる時間が増えている人は多いだろう。そんな時の時間つぶしにオススメなのが動画配信サイトだ。そこで今回は、定額制動画配信サービスをシェア順に5つ紹介しよう。
2月13日にGEM Partnersが発表した2019年の動画配信市場規模推計によれば、市場規模は2158億円でトップシェア13.8%を獲得したのがNetflixだった。2位が11.2%でDAZN、3位が10.9%でAmazonプライム・ビデオ、4位がU-NEXT、5位がHuluとなる。2018年ではトップだったdTVが6位に後退し、6位だったNetflixがトップになるなど、まだまだ群雄割拠といったところだ。
念のために説明すると、定額制動画配信サービスとは500~2000円の月額料金を支払うことで、大量の映像コンテンツを見放題で楽しめるというもの。昔はビデオレンタル屋に行って1本数百円で借りていたのが、店に行く手間も返却する労力も不要で、はるかに安く済むようになった。
PCやスマホで閲覧できるほか、プレイステーション3/4やXBOX 360/ONE、Wii Uなどのゲーム機、Appleの「Apple TV」やAmazonの「Fire TV Stick」、Googleの「Chromecast」などを接続したテレビでも視聴できる。最近は、動画配信サービスをサポートするスマートテレビも増えており、追加コストなしでも楽しめるようになっている。
サービスによって、配信している内容が大きく異なり、そのサービスでしか視聴できないコンテンツも多い。価格も異なるので、それぞれの特徴をチェックしてみよう。
●Netflix
トップシェアのNetflixは190か国で1億人以上のユーザーを持っている動画配信サービスだ。月額価格は3プランで、SD画質、同時1画面のベーシックプランが880円、HD画質、同時2画面が1320円、4K画質、同時4画面のプレミアムプランが1980円となる。普通の大画面テレビで楽しむなら、スタンダードプランを選ぶといいだろう。
海外作品を中心に幅広いラインナップを揃えており、見応えたっぷり。以前は国内作品が少なめだったが、最近はお笑いやアニメが充実しており楽しめる。
Netflixは莫大な予算を投入し、ハイクオリティなオリジナルコンテンツを製作しているのがウリ。『オルタード・カーボン』や『ルシファー』といった大ヒット海外ドラマも、Netflixオリジナルコンテンツだ。国内では『テラスハウス』や『全裸監督』などは話題になったので聞いたことがあるだろう。アニメにも力を入れており、『バキ』や『ケンガナシュラ』『アグレッシブ烈子』などがラインナップしている。
動画配信サービスとしては珍しく、現在は無料お試しを行っていない。公式サイトで配信ラインナップを確認し、気に入った作品があったら入会してみよう。1か月で100時間見ようが、それで退会すれば1296円で済む。映画に1回行くだけ、と考えて気軽に試してみることをオススメする。
●DAZN
2位のDAZNは、ライブスポーツ特化の動画配信サイト。サッカーをはじめ、野球やラグビー、バスケットボール、テニス、F1など130以上のスポーツコンテンツを年間1万試合以上が見放題となっている。ライブ中継に加えて、見逃し配信やハイライトも楽しめる。
月額料金は1925円で、ドコモユーザーは「DAZN for docomo」として1078円で利用できる。無料お試し期間は1か月。
DAZNは、3月13日、新型コロナウィルスの影響で試合が延期される状況を受け、過去の人気コンテンツを再配信すると発表した。そして、ツイッター上で投票を受け付けている。まずは、第1弾としてJリーグ関連コンテンツの投票が行われ、2019年、覇権を奪い合った横浜FM、FC東京、鹿島の新メソッドに迫った「THE METHOD」が選ばれ、3月14日から配信されている。今後もどんどん追加される予定なので、DAZNのツイッター「@DAZN_JPN」をチェックしよう。
●Amazonプライム・ビデオ
Amazonのプライム会員特典として用意されている動画配信サービス。ライバルと比べると総作品数は少なめだが、年を追うごとに網羅する作品数が増え、海外・国内のドラマや映画、アニメ、エンタメコンテンツが充実している。
オリジナルコンテンツも手がけており、恋愛リアリティ番組『バチェラー・ジャパン』や松本人志プレゼンツの『ドキュメンタル』は注目を集めた。
Amazonプライム会員の料金は、月額500円もしくは年額4900円。充実の動画配信サービスの価格としてだけでも安いのに、Amazonプライムの他のサービスもすべて利用できるのでお得度は高い。30日間の無料トライアルも用意されている。
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お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に原価BARをオープン。2021年3月には、原価BAR三田本店をオープンした。新型コロナウイルス影響を補填すべく、原価BARオンライン「リカーライブラリー」をスタート。YouTubeチャンネルも開設し生き残りに挑んでいる
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