更新日:2020年04月12日 11:52
エンタメ

ドラマ制作マンが語るコロナパニック。撮影休止、キスシーンも自粛?

大人数のシーンとキスシーンはなくなってしまう?

 それでは、ドラマを描く脚本家たちはどういう状況にあるのか? 刑事ドラマやサスペンスドラマなどを手掛ける脚本家C氏に話を聞いた。
撮影

写真はイメージです

「私は舞台も手掛けていたので、そちらでの赤字のほうが今は痛いです。また、7月クールの夏ドラマを書く予定なのですが、大人数が必要なシーンや言葉の印象がよくないセリフをカットするように指示を受けています。キスシーンについて指摘を受けた作家もいるみたいです。脚本家たちの間でよかったことといえば、各局でドラマの再放送がされていますが、その脚本二次使用料が発生するそうで友人の作家は『不幸中の幸いだ』と言っていたことくらいですかね」  また、C氏からはこんな意見もあった。 「再放送されているドラマはどれも反響がよいらしく、面白い作品は時代や環境を選ばないんだなぁと改めて感心しました。個人的には、過小評価されたまま終わった『いだてん』(NHK)のような作品もやってもらいたい」  “コロナショック”がいつまで続き、延期となっているドラマ放送がいつから始まるか分からない状況ではあるが、今は焦らずに安全な環境になったときに撮影再開することを待ちたい。  心が塞ぎこんでしまいそうな今こそ“エンタテインメント”の力が必要だ。きっとテレビドラマがその役割が担ってくれるはずだ――。<取材・文/木田トウセイ>
テレビドラマとお笑い、野球をこよなく愛するアラサーライター。
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