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「3密は避けられない」銭湯が抱える葛藤。公衆衛生の使命感で営業も…

コロナ終息後に向けた取り組みも

 さらに新型コロナウイルス終息後に向けた取り組みも始めているという。原氏はこれまでも風呂場でピアノの演奏会を行う「銭湯のピアニスト」や、風呂場にやぐらを組んで和太鼓の演奏会を行う鼓童公演「風呂ドン!」など、ユニークなイベントを開催。若者や家族を中心に新規のリピーターを増やしてきた実績がある。

2018年8月に開催した「銭湯のピアニスト」

2019年2月に行われた「風呂ドン!」

「文句を言っても仕方ないですからね。次のアクションをすぐに起こせるように、営業を短縮してできた時間を有効活用するようにしています。コロナのせいで足が遠のいてしまった人たちにも来てもらいたいですし、また面白いことをやっているなと思ってほしいですから。『コロナが落ち着いたら週3以上で通います!』と言ってくれる常連さんや、SNSで『朝湯の再開を楽しみにしています!』とメッセージをくれる方もいるので、とても励みになりますね」  コロナ禍にあっても地域の公衆衛生を支えるため営業を続ける老舗銭湯。癒しを求めて集まる人たちで賑わう「日常」が戻るまでオーナーの試行錯誤の日々は続く。

老舗銭湯「殿上湯」オーナーの原氏一家

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殿上湯
住所/東京都北区西ケ原1-20-12
営業時間/16:00~23:00 日曜日朝湯8:00~12:00
定休日/金曜日
最新情報はTwitterおよびInstagramで配信中 ※緊急事態宣言を受けて当面の間、16:00~21:00で営業中(月曜日、金曜日が定休、日曜日の朝湯は休止)
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