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自粛警察、緊急事態解除でも暴走は止まらない? パチンコ店で県外ナンバーに生卵が…

なぜ「自粛警察」は向こう見ずな行動を?

 なぜ、「自粛警察」はこういった向こう見ずな行動に出てしまうのだろうか……。社会心理学者の碓井真史氏に聞いた。 「基本は不安だと思うんですよね。自分が病気にかかる不安であり、自分の周りや住んでいる街、地域に感染が増える不安。身内だけはなんとか守ろうと外からやってくる他県ナンバーに石をぶつける。商店街でみんなが店を閉めているのに開けているヤツはもはやよそ者だから村八分にしてしまう」  みんなと同調しないヤツがいると不安だから排斥するという論理。 「あとは処罰感情です。例えば山梨県で感染した女性が動き回るのはサリンを撒いたオウム真理教と同じだという発想から、ものすごく悪いヤツなのに警察は動かないし、名前も明かさない。それなら俺が警察になるしかないな、と」  まさに自粛改め“自称警察”。正義と信じているから厄介である。
自粛警察が振りかざすサイコな正義感

佐賀県のパチンコ店では他県ナンバー車でもダッシュボードの上に置いておけば佐賀県在住だとわかるような紙を配って対策している

《自粛警察事件簿》

●4/19:フリーアナが『あつ森』上で弟の島へ遊びに行っただけなのにツイッターで指摘される。 ●4/26:東京・高円寺のライブハウスに無観客ライブ配信の自粛を求める貼り紙を貼られる。 ●4/29:東京都葛飾区で営業自粛に応じないパチンコ店の前で開店待ちをしている客に「帰れ!」と罵声を浴びせた上、詰め寄って写真を撮り、ネット上に晒す。 ●4月下旬:千葉県八千代市で自粛要請中に休業している駄菓子屋に「オミセシメロ」と貼り紙。 ●5/2:兵庫県神戸市で休業指示を無視して開店しているパチンコ店にYouTuberが突撃。 ●5/3:東京・井の頭公園で活動する太極拳グループを自粛警察が通報。本物の警察が大量出動したが要請しかできず。それに不服の自粛警察が騒いで連行されてしまう。 ●5/3頃:山梨県で感染確認女性がSNS上に個人情報を晒される。 ●5/4:神奈川県横浜市の公園砂場にカッターナイフの替え刃発見。 ●5/6:茨城県で営業再開の動物園に「殺すぞ」と脅迫電話。 ●5月上旬:「(クラスター発生の兵庫県の病院に勤める)妻が看護師を続ける限り、あなたは出勤できない。会社を辞めるか、奥さんが看護師を辞めるか」と会社側に言われる。 ●5/12:石川県小松市で休業要請に応じず営業していたパチンコ店でガラス破損。 ●5/13:大阪・心斎橋の美容院に「さっさと店閉めて大人しく寝ててください。次、発見すれば通報します」のと貼り紙。 ●5/15頃:北海道の建設現場事務所に「工事ヤメロ」「火ツケル」など、大量の貼り紙。
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「自粛警察」は主に犯罪です!
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週刊SPA!6/2号(5/26発売)

表紙の人/ 堀田 茜

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