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社会人を経験してから大学生になり良かった点、我慢が必要だった点

社会人を経験してから大学に入学して我慢が必要だった点

●仕方ないけど同級生が子どもっぽいと感じることも  先ほど、「年上の私を受け入れてくれて感謝」などと言いましたが、学生当時、私のまわりにガキっぽいヤツが多くてムカついていました。特に、筑波大の理系学部は、一般的な学部よりも子供っぽいヤツが多いと有名だったのです。高校生どころか中学生みたいなノリをする彼らに対して、よくイラッとしていました。  とはいえ、今となってはオンライン飲み会をみんなで楽しくやっているわけですが、彼らの一部には、今でも感謝できていません。 ●年下に先輩面されて説教されると……  先輩が年下ということ自体は問題ではないのですが、たまに「人生とは」みたいなことを上から目線で言われると、「お前よりも数倍いろんな経験してるわ!」と言いたくなりました。  また、大学院生がTA(ティーチング・アシスタント)として授業を手伝っているのですが、まれに教えてくれる人自体が年下になることもあったわけです。  そのころ、私の同年代は、すでに結婚して子供がいる人間が何人もいたため、年下学生に初歩的なことを教わっていると、たまに「自分は何やってるのだろう」と思ったこともありました。

授業の様子。寺山修司『田園に死す』に反応する生徒はほぼいなかった

●女子大生にはモテない  大学といえば、女子大生がいるというイメージになる人もいるでしょう。そして、女子大生といえば、特に年上が好きとSPA!などには書かれている印象があります。そのため、社会人経験後に大学に入ると「モテるのでは?」と、男性陣からは聞かれます。  しかし、結論を言うと、まったくモテません。彼女らは“年食ってる同級生”ではなく、先輩が好きなのです。だから、元社会人というだけでは、まったくモテません。 ●高校生をやり直している気分になる場合も  特に大学1年生のカリキュラムには、体育や外国語といった科目があるのですが、このような授業は完全に高校のノリだと言えます。なんだか、罰ゲームで過去にタイムスリップしてしまったみたいで、辛かった記憶があります。 ●時間を有効活用できるようでできない  理系学部の大学生と言えども、授業は遅くとも16時ぐらいで終了。また、夏休みは2か月ぐらいあります。そのため、時間的には大学と仕事の両立ができそうなところですが、意外と両立できないのが辛いところ。アフタースクールの時間を有効活用できず、それがストレスとなりました。

筑波大学のキャンパスの風景

 以上、社会人になってから大学に行く良さと、我慢が必要なポイントを挙げてみました。  我慢が必要な部分は、主に自分のプライドとの戦いだと言えるでしょう。また、日本の大学は現役世代を対象としている部分が強いと感じる場面も多いため、社会人になってから入ると、我慢の心理になるのは仕方がない部分もあると言えます。  実際、私も入学直後の一時期、大学に入ったのは失敗だったのかもと思い、社会人向けの大学院を調べたことがありました。ちなみに、大学院は大学を卒業していなくとも、卒業と同レベルと判断されれば入学することができます。  しかし、結局のところ社会人大学院は、社会人向けビジネスセミナーといった側面が拭えません。MBAを取るといった明確な目的があるなら良いですが、友達をつくるといったことは難簡単ではないでしょう。  ですから私は、ストレスはあったものの、やはり普通の学部で正解だと思ったのです。特に学生らしい体験は、社会人大学院ではできないでしょう。  社会人になってから大学に通うということは、仕事との両立の難しさや、自分のプライドとの戦いといったストレスがあります。ただ、それでも得るものはあるため、良い経験になるのではないかと思います。
1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう

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