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建築家・隈研吾の自信の源は「2畳のタタミ」にあった

誰かの言動を影響を受ける

 この時のことを彼は、「日本人の思考の強みは、茶道が象徴するように、空間と行為と言語の一体化にあると実感しました」「ロジックを超越したものがリアリティにある。自分はロジックではなく、そのリアリティでいこうと、ニューヨークにおける2枚のタタミで発見できたのです」と振り返っています。  彼の心情は自信です。ロジカルなディベートでは勝てなかった仲間にロジックとは別の、言葉にできないリアリティを感じさせたことで、彼は新たな自信を獲得しました。もし仮に同じ行動をとったとしても、仲間が興味を示さなかったら、この心情は生まれなかったでしょう。  このように心情は人と人との結びつきに生まれます。誰かの言動に影響を受けて心情が生まれ、その心情が原動力になって行動できるようになります。隈研吾の体験はまさにこれに当てはまります。  では、どうすれば人物の影響に気づいて、今よりも決断できるようになるのか。そのコツが再認識です。「無口な建築」というフレーズは、『なぜぼくが新国立競技場をつくるのか』に収録されている、脳科学者の茂木健一郎氏との対談での発言です。  この時、隈研吾は「無口の含蓄と効用は、すごく大事なポイントですね。今日、茂木さんに言われて、ああ、そうだった、とあらためて発見しました」と話しています。どんなに心を揺さぶられた体験も時間が経つにつれて、記憶の隅に追いやられていきます。しかし、それが自分にとって大切なことであれば、誰かと話している時にふと思い出し、その時の心情がよみがえって、それがより強い原動力になります。  もしこの記事を読んで、「そういえば自分にも似たようなことがあった」と感じたのなら、ぜひその体験を詳しく思い出してみてください。その時の心情がよみがってきて、自分の決断力を高めてくれるでしょう。 佐々木
コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る」。著書『人生を変えるマインドレコーディング』(扶桑社)が発売中

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