『ぼくなつ』『どきポヤ』…懐かしくて夏らしい「夏(懐)ゲー」3選
主人公の少年ジャンは、いとこのマリアねーさんのパン屋を手伝うため王国の辺境のプエルコルダン村へやってきました。戦争の予感が近づくなかでもここは平和。毎日パンの配達をこなし、村人と交流してひと夏を過ごします……。
村人たちが独自のスケジュールで行動する箱庭世界。魔法少女ルフィーやガキ大将ランディ、風来坊の青年フォルカーなど住人たちはみな個性的。パンを配るうちに彼らと仲良くなり、さまざまなイベントが発生します。プエルコルダンの村はこぢんまりとしているものの、海にたどり着く謎の洞窟や不思議な遺跡、虹色に輝く怪しい池があり、冒険心をかき立てます。
女の子と仲良くなるも良し、伝説の秘宝を探すも良し、パンをつまみ食いしてボーッと暮らすもよし……。夏になるとプエルコルダン村に里帰りしたくなる、心の故郷と言える1本です。
『フォーエバーブルー 海の呼び声』
Wii/任天堂/2009年
『フォーエバーブルー 海の呼び声』はWiiで発売された『フォーエバーブルー』の続編となるダイビングゲーム。もともとPS2でカプコンが展開していた『Everblue』シリーズを任天堂が引き継いだ格好となっています。
主人公は環太平洋に残る「竜の歌」という伝説に興味を抱いた大学生。大学を休学し南太平洋へやってきた主人公は、有名な海洋冒険家が営む海の何でも屋「RARダイバーズサービス」で働きながら、世界中の海に伝わる謎を追っていきます……。
ダイバーとして南太平洋、エーゲ海、南米のアマゾン川支流など、各地の海や川を探索できるのが本作の魅力。透明感ある青い海でゆらゆらと踊るように泳ぐマンタ、密林を縫って流れる大河の巨大ピラルク……。水中にはさまざまな驚きが待っています。沈没船探索やイルカのトレーニング、水族館づくりといった要素も楽しかったです。日常ではなかなか味わえない体験がそこにありました。
この夏は涼しい部屋でゲーム三昧というのも贅沢な過ごし方かもしれません。
―[絶対夢中★ゲーム&アプリ週報]―
ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も 1
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