お金

90年代の中古ベンツ2台生活。W140とW202の維持費やトラブルは?

掘り出し物だったCクラスでは想定外の出費が!

 一方、W202のC240については想定外の大きな出費がありました。  以前の記事でも書いたように、私のW202は「掘り出し物」と言われたぐらい整備状況の良いクルマ。にもかかわらず、意外とお金がかかってしまったのです。
メルセデス・ベンツC240 (W202)

メルセデス・ベンツC240 (W202)。1998年製 C240。現走行距離:約5万km。購入時の状態:ワンオーナー、ディーラーで車検と1年点検を実施されていた

トラブルその1 天井のたるみ  まず10万円単位といったお金がかかったのは、ルーフライニングの貼り直しです。実はこれ、買う前から「天張りタルミ大」と伝えられていたため想定内。ですから、予想外の出費ではありません。ただ私はこだわってしまったため、10万円以上の出費となりました。  実は、私がW202を購入したオークション代行業者から、「5万円ぐらいで直せるけど、やりましょうか?」と言われたのですが、私は断ったのです。なぜなら、W202のオリジナルのルーフライニングはグレーと黒の2色。しかし、多くの車両は1色で直されてしまっているのです。
W202

グレーと黒の2色で貼り直したW202のルーフライニング

 それがイヤで2色のルーフライニングのオリジナル配色を保ったまま直すには、縫い合わせ技術を持った業者さんにお願いしなければなりません。その結果、ルーフライニングの貼り直しで、購入直後に10万円以上の出費となったのです。まあ、これは買う前からわかっていたお直し費用でした。 トラブルその2 エンジンオイルとデフオイルの漏れ  W202購入後、大きな出費は天張り修理以外にしばらくないだろうと思っていたのですが、意外と大きなトラブルがすぐに発生。それこそが、エンジンオイル漏れとデフオイル漏れです。  運転していると、稀に「工事現場の打ち立てアスファルトのような匂い」が前方からしてきたのですが、調べるとエンジンオイル漏れの可能性だとわかりました。車庫からクルマを出した際も、車体後方の床にオイルのシミも見つけました。  これは大変と、いつもの整備工場に持っていくと、エンジンオイル漏れとデフオイル漏れという診断結果が。エンジンオイル漏れは軽症だったため安価に済みましたが、デフはオーバーホールとなり、併せて10万円以上の出費となってしまいました。  完璧に整備されている車両といっても、オーナーが変わると“漏れ系のトラブル”があるようですが、特にデフオイル漏れなどは、あるあるな現象だと言えるでしょう。  私がこのW202を買ってから約半年の走行距離は約5000kmですが、上記整備以外にもATF交換やオイル交換などを実施。その結果、買ってから半年間での整備費用は合計約31万円(ルーフライニング含む)となってしまいました。  CクラスはSクラスと比べてお金がかからないというイメージでしたが、こちらのほうがよっぽど費用がかかってしまった印象です(W140は納車時に50万円かけて整備していたこともありますが)。
W202

W202はオーディオ類もすべて純正。購入時はETCすら付いていなかった

 とはいうものの、W202型C240は惚れ込んで買ったため、トラブルが起きてもきちんと直したいと思いましたし、この整備費用によって手放したいとも考えませんでした。
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ヤングクラシックベンツは所有満足度が高いクルマ
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1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう


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