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90年代の中古ベンツ2台生活。W140とW202の維持費やトラブルは?

ヤングクラシックベンツは所有満足度が高いクルマということを実感

 ロールスロイスやNSXなど、これまでさまざまなクルマを所有してきた私ですが、ベンツの満足度はかなり高いと思います。  その満足度を満たす理由は、以下です。 何と言っても乗り味が良い  普通のクルマでも、「高速道路が楽しい」「峠道が楽しい」といったことはあると思いますが、この世代のベンツはどの道でも楽しいクルマです。例えば、高速代をケチって一般道を2時間走ったとしても「まだ走りたい」と思えるほど。こんなに、どこでも楽しく走れるクルマは他にないと思います。 十分、普段遣いできるクルマである  ヤングクラシック世代のベンツは、国産車よりも維持費がかかるということは確かですが、デリケートというほど壊れやすいわけはないのです。そのため、普段遣いすることができ、「持っているのに故障が怖くて乗れない」といったようなフラストレーションが貯まりません。  腕時計でもそうですが、「普段遣いできる」というポイントはかなり重要です。
ヤングクラシックベンツの整備履歴

整備履歴。左がW140、右がW202

ヤングクラシックベンツのデメリットは?

 最後にヤングクラシックベンツを所有することのデメリットをお伝えしますが、それは、ほかのクルマに乗れなくなってしまうという点です。「いい状態のベンツは誰も手放さない」というように、私もこの2台を手放したくありません。そうなると、気になっているほかのクルマを買うためには、3台目として所有するといったことになってしまうわけです。  クルマ好きであれば、いろいろなクルマを所有してみたいという楽しみがありますが、ヤングクラシックベンツに乗ると手放したくなくなってしまいます。ですから、ヤングクラシックベンツは最高ですが、なるべくいろいろなクルマを買ってからにしたほうが良いかもしれません。  オスカー・ワイルドの名言で「男は最初の男になりたがり、女は最後の女になりたがる」というのがありますが、ヤングクラシックベンツは、意図せずともあなたの「最後のクルマになってしまう」かもしれないのです。
1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう

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