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本来性的な意味はない「酒池肉林」正しくは…。知っておきたいお酒のことわざ

 お酒に詳しい人と飲んでいるとき、よく古今東西(山手線)ゲームをします。カクテルの名前とかウイスキーの銘柄とかでお互いの知っている知識を言い合って、言えなかったり重複したら負けというゲームです。先日、酒にまつわる熟語をテーマにしたところ、3周もしないうちに決着が付いてしまいました。辛勝したものの、次があったら困るので、家に帰って調べてみたところ、あるわあるわ酒に関する熟語やことわざがたくさんありました。  今回は、4文字熟語を中心に、知っておくと雑談に使えそうな日本語を紹介します。

「酒池肉林」「悪酔強酒」「粗酒粗餐」…そもそも読める?

 まずは誰もが最初に考えるのが「酒池肉林(しゅちにくりん)」でしょう。池をお酒で満たし、木々に肉を吊したような豪勢な宴会という意味です。本来は、性的な意味ではありません。ただ、裸の男女を酒池肉林の間を追いかけっこさせたという逸話から、今では淫らな酒宴と言う意味で使われることもあります。
酒池肉林

酒の池、肉の林。文字だけ見ると性的な意味は確かにないですね

「悪酔強酒(あくすいきょうしゅ)」の悪酔は酔うことを嫌がっているということ、強酒は無理矢理酒を飲むことで、望んでいることとやっていることが相反していることを意味します。まさに、体調やダイエット、財布の中身、翌日の予定などの状況があるのに、深酒してしまうという、アルコール中毒のような人を表す言葉と言えます。 「粗酒粗餐(そしゅそさん)」は、質素なお酒と食事という意味で、謙遜する言葉です。例えば、粗酒粗餐ですがお食事をご用意いたしましたのでぜひ、といった具合に使います。間違っても、食事とお酒をごちそうになって、粗酒粗餐ですね、なんていったら縁を切られてしまうので注意してください。 「斗酒百篇(としゅひゃっぺん)」は、一斗(18リットル)のお酒を飲みながら、たくさんの詩を作ることです。杜甫が李白のことを指して歌った詩が由来。筆者も夜に原稿を書いて筆が進まないときは、ウイスキーを飲むと、スイスイ書けるようになります。ただし、誤字脱字がひどいので絶対にそのまま納品せず、翌日再チェックが必要です。とは言え、酒の力が筆を進ませてくれるのは本当です。  逆の意味で「葷酒山門(くんしゅさんもん)」があります。くさいものやお酒は寺の門に持ち込むな、という意味です。修行の邪魔になるからで、確かにそれはそうでしょう。
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お酒を褒めることわざは?
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