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『鬼滅の刃』を見た東大生が「我妻善逸こそ最も優秀である」と考える理由

圧倒的なハンディを抱えながら戦う我妻善逸

我妻善逸

<アニメ『鬼滅の刃』(第1話~第26話)はdTVで配信中>©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

「呼吸」にはそれぞれいくつかの型があるのですが、その数にはバラつきがあります。ただ、劇中で見られる範囲に絞っても、少なくとも各4種類以上は確認されているようです。さすがにこれ以上少ないと、変化する戦況に対応することができないということなのでしょうか。  しかし、善逸は「壱」から「陸」までの6種類ある雷の呼吸を「壱ノ型」しか使えませんでした。たった1種類の技しか使えないままプロの鬼狩りとしてデビューしてしまったわけです。  これは戦士として致命的です。実際、たった一つの技しか使えないことを敵に見破られてしまってピンチに陥る場面が何度もありました。それでも彼が厳しい戦いの中で生き残ることができたのは、一つだけしかない「使える技」を限界まで極め抜いたからです。

「極め抜く」ことこそが自分の道を切り開く手段

 この「極め抜いた」という表現は決して過言ではなく、本来ならおそらく不可能であろう、連続で技を発動するバージョンや、普段以上の超々高速を生み出すことに特化したバージョンなど、たった一つだけの技術という枠の中で、考えられる限り最大限豊かなバリエーションを生み出しています。 「できることが限られているのであれば、それを誰にも負けないほどに極め抜けばよい」という彼の師の教えもあり、そのようなスタイルになったわけですね。
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多くの東大生が抱える「絶望」の正体
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★アニメ『鬼滅の刃』(第1話~第26話)はdTVで配信中
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