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食事は一日1回夕食のみ。ビザが切れても帰れない在留外国人の極貧事情

毎日フェイスブックを眺めて過ごす

「今は知人の好意でゲストハウスに住まわせてもらっていますが、ここも家賃がかかる。働けずお金もないし、コロナも怖いので毎日フェイスブックを眺めて過ごしています。食事は一日1回夕食のみ。支援者からもらう白米と野菜が頼りです」  自室の冷蔵庫には乾いてすっかり硬くなってしまった大盛りのご飯と、わずかな野菜が入っていた。
ハネリーさん(仮名・32歳) 

自室の冷蔵庫

帰国したら、見知らぬ人と望まぬ結婚

 自らの命と人生を守るために、難民申請中のハネリーさんだが、日本の難民認定率は平均すると年1%。先進国では異例の狭き門だ。 「家族はコロナが落ち着いたら帰ってきなさいと言うけれど、30歳を過ぎた私は見知らぬ人と望まない結婚をさせられます。本当は日本で夢を叶えて自由に暮らしたいのに、今の生活ではその気力も削がれていきます」  就労も認められぬまま、難民認定を待つ日々が続く。 <取材・文/週刊SPA!編集部>
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