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課長ポストはたったの1つ。管理職削減で出世争いに巻き込まれた39歳係長

―[生き残る会社員]―
コロナを旗印に強行される組織改革で、サラリーマンの社内サバイバルは激化している。家電メーカーで係長として務める男性は、昇進間近の課長ポストが3分の1に減少した影響で“椅子取りゲーム”に疲弊していると話す。詳しい実態を取材した。

昇進間近の課長ポストが3分の1に減少。給料が上がらない!

生き残る会社員

家電メーカーで係長を務める青木正隆さん(仮名・39歳)

「昇進間近だった管理職のポストが消滅し、給料アップの芽が断たれた」と嘆くのは、家電メーカーで係長を務める青木正隆さん(仮名・39歳)だ。 「係長とはいえ業務内容は一般社員と大差なく、年収はここ数年500万円台で頭打ち。そこからアップさせようと思えば、課長に昇進しない限り無理です。  長年コツコツと営業実績を積んできたおかげで、上司からも『次は青木も課長だな!』なんて言われていて、昇進は既定路線だったんです」  そんな折にコロナが流行。青木さんの会社でもテレワークでの労働環境整備が進められた。 「これまでは社員の営業成績や進捗を課長が月に2回取りまとめて次長・部長に報告する仕組みだったんですが、テレワークに切り替わると、新たに導入された社内チャットツールに社員が各自進捗を書き込んでいく仕組みに。  もちろん、課長の仕事はこれだけじゃないんですが、経営側は課長職が3人も要らないのではと判断したんでしょうね。去年10月、社内の組織図が大幅に変更されたんです」

課の統合がなされ、課長職は3人→1人に

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組織図変更も社内ツールで全社員に通達。「尽くしてきたのに、便利なツールができたからと出世の道を断たれるのはつらすぎる」

 青木さんが目指していた課長職のポストは営業部に3つあったが、課の統合がなされ、課長職は1人のみに減らされてしまった。 「いわば、椅子取りゲームで3つあった椅子が急に1つに減らされたようなもの。その分、出世競争は厳しくなるわけで、僕よりも成績が良い次期課長候補の同僚と1つの椅子を争うことになればかなり分が悪い。  課長になれず、残りの会社員人生も頭打ちの給料のまま現場であくせく働き続けなければいけないとなると、死にたくなりますね……」  管理職削減のあおりを受けるのは、現管理職だけではないのだ。 <取材・文/週刊SPA!編集部>
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