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156万円値下げのスマホ的EV「中国製テスラ・モデル3」で600km充電旅

ドギモを抜かれることの連続

 さっそく借り出したモデル3は、まさに中国で生産されたばかりのド新車、499万円の「ロングレンジAWD」だった。  モデル3には1年前チョイ乗りしているが、じっくり乗るのは初めて。改めて接してみると、ドギモを抜かれることの連続だった。 オートクラブ

室内にスイッチが一つもない

 まず、室内にスイッチが一つもない。ハンドルの左右にウィンカーレバーとセレクトレバーが、ハンドル上に小さなロータリーボタンが2個あるだけ。あとは何もない! いわゆる「電源ON/OFF」ボタンすらない。  オーナーが鍵替わりのアプリ入りスマホを持って乗り込み、ブレーキを踏むだけで始動する。  エアコンやオーディオやナビの操作は、すべて中央の大型ディスプレイで行う。前席にはUSBコネクターすらない! スマホの充電は非接触型。音楽もブルートゥースのみ。クルマから下りれば自動的にロックされてOFFになる。  この、あまりにもシンプルかつ中高年に猛烈に不親切な設計は、まさにスマホそのもの! 頑固老人は発狂するかもしれん……。
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コネクターを差し込むだけで充電開始
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

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