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コロナ禍で再燃する「車中泊」の天国と地獄。「ヤンキーに取り囲まれたことも…」

数年前からひそかな盛り上がりを見せていた「車中泊」が、コロナ禍で再燃しているという。車中泊=生活に困っている車上生活者というイメージは払拭されつつある一方、いまだ残るリスクとは? 最新事情を追った。

「車中泊の旅」はコロナ禍の救世主か?

車中泊

車中泊歴20年というカメラマンのndtk氏は敷布団+羽毛布団を活用して後部シートをフルフラットベッドに。窓を覆えば完全に「世界」ができあがる

 リーマンショックの煽りを受けて失業した女性が家を失い、車上生活の旅に出る物語『ノマドランド』が今年の米アカデミー賞で作品賞、監督賞、主演女優賞を受賞。日本でも数年前から車中泊がブームになっているが、取材班の調べによると最近の傾向としては、以下の3つのタイプに分かれるようだ。 ①ドライブや旅行好きがコストや効率性を追求した結果 ②経済基盤が潤沢でライフワークや趣味として楽しむケース ③事故や天災、経済的事情によりやむなく行うケース  車中泊歴20年というカメラマンのndtk氏は①のタイプ。大ざっぱに行き先を決め、気の向くままに運転し、地元料理に舌鼓を打つ。「宿泊場所にかけるカネを節約して、その分ほかの楽しみに注力できるのが魅力ですね」

最大の問題点は就寝時の駐車場所

 東日本大震災で住んでいたアパートが傾いてしまったのがきっかけで、車中泊を始めたエスパーヨシカワ氏は②のタイプだ。北海道から沖縄まで、パチンコ・パチスロの旅打ちを楽しんで今年で4年目。他に株式投資をしており、その間に持ち家も購入したため経済的には不安はない。道中ではジムに通って体を鍛え、地元の食材を車内で料理する優雅な車上生活だ。 「ストレスゼロのこの生活を当分やめる気はない。車中泊がキツい年齢になったらまた考えます」
車中泊

旅先では必ず24時間営業のジムで筋トレに励む

 だが、車中泊は当然楽しいことばかりではない。まず健康面では、就寝時に座席をフルフラットにしないとエコノミー症候群などを発症する可能性があるため、後部座席の改良は必須だ。  最大の問題点は、就寝時の駐車場所である。近くに水場とトイレがあるのが理想的なので、前出のndtk氏はもっぱら「道の駅」の駐車場で仮眠。エスパーヨシカワ氏は24時間営業のジムやパチンコ店の駐車場を利用している。
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