更新日:2021年09月27日 10:24
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コロナ禍で「モンスター新人が増えた」先輩キャバ嬢たちが頭を抱えるワケ

アプリじゃ稼げない!と、パパ活目的で入店

 「仕事ができないなんてまだカワイイほうですよ」と怒り心頭なのは、関西の某キャバクラに勤務するユイさん(仮名・25歳)だ。 「コロナ禍でお金欲しさにキャバクラで働こうと思うのは全然いいと思うんです。でも、最悪なのはパパ活のパパ探しのために働きに来ている子。今、パパ活の相場が大暴落しているそうでパパ活アプリとかじゃ全然稼げないそうなんです。それで、キャバクラにパパを探しに来る子が大量に流れてきていて……。  フリー客で探すのは勝手にしてくれって感じですが、人の客を誘うからムカつくんですよね。この前、私が休みの日に常連のお客さんが来たことがあったんです。黒服は私の客だと言って新人キャストをつけたのですが、その新人が私の客にパパ活話を持ちかけたんです。後日、お客さんからその話を聞いて、その新人を問いただそうとしたらすでに退店した後。新人だから水商売のルールも分かっちゃいないし、いいパパがいないと分かると店を転々とするそうで……まさにモンスターです」  コロナ禍で増加しているパパ活女子はキャバクラ業界にも蔓延しているのだそう。筆者が聞いた話によると、最近はパパ活目的嬢の情報が回って面接の時点で不採用にすることもあるという。

泥酔して御乱行。闇営業がバレる!?

 なかなかモンスターすぎる新人キャバ嬢を聞いてきたが、スナックも負けていない。コロナ禍でのモンスター新人嬢を語ってくれたのは都内のスナックでママを務めるユカリさん(仮名・41歳)。 「たくさんお酒を飲んでくれる子はいいのですが、新人だとペース配分が分かっていないので酔っ払う子が多いんですよね。酔っていても楽しくお客さんと喋ってくれるのはいいのですが、カラオケでマイクを離さなかったりお客さんにベタベタするのはちょっと……。特に今はコロナ禍なので余計にですよね。  それに酔っ払いすぎてあまり大声で笑ったりするのも、外に声が響くので困るんですよね。今だと、こっそり営業していることもあるので尚更。普段なら酔っぱらいの元気な子でも大歓迎なんですが、コロナ禍だとそんな子でもモンスターに思えてしまいますね……」  夜の街のモンスター新人嬢は前々からもいたが、コロナ禍でモンスターの種類も変わってきているのかもしれない。どちらにせよ、元々いたキャストやママ達にとっては迷惑な話ではある。 〈取材・文/カワノアユミ〉
東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在はタイと日本を往復し、夜の街やタイに住む人を取材する海外短期滞在ライターとしても活動中。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。X(旧Twitter):@ayumikawano
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