オークスに距離適性は必要なし!? 競馬の達人が推す3頭
競馬予想家の安井涼太です。今週末は牝馬クラシックの第2戦オークス。世代の頂点を決める戦いであると同時に、1600mの桜花賞から2400mのオークスへと、実に800mも距離が延びることで「距離適性」について議論されるのがオークスの特徴でもあります。多くの牝馬にとっては今後走る事はない2400mという舞台。距離適性が重要なのかそうでないのか…ラップ的な側面から解説していきたいと思います。
結論から言うと、オークスに距離適性は必要ないと考えています。
厳密には長い距離を走れるに越したことはないのですが、オークスを予想するうえで距離適性の重要度は高くないと考えています。その理由がこちら。
●過去10年における桜花賞3着以内馬の成績
1着馬 (3.1.0.4)
2着馬 (1.1.3.3)
3着馬 (2.1.1.5)
過去10年の勝ち馬の内、6頭と半数以上の勝ち馬が桜花賞で3着以内に好走した馬から出ています。単勝回収率は92%なので、上位3頭の期待値も高いといえるでしょう。1600mの桜花賞で好走した馬なので距離適性から実績の割に信頼されていない分、妙味度も高いという結果になっています。ちなみに、桜花賞1着馬の単勝回収率は100%を超えています。
ではなぜ桜花賞とオークスがリンクするのか?
一つは世代限定戦ということが考えられるでしょう。そもそも3歳G1は後に古馬G1でも好走する馬と条件戦を走る馬が一緒にレースを行うため、実力差が大きいという事が挙げられます。いくら距離適性で秀でていても、そもそもの能力値に差がありすぎるため距離適性で埋めることができないというわけです。
そしてもう一つは桜花賞とオークスのラップ適性が同じであることです。阪神競馬場の芝外回りで行われる桜花賞と、東京競馬場で行われるオークス。前者の直線の長さは473.6m、後者は525.9mとどちらもJRAでは屈指の直線の長い競馬場で行われるという事で、長い直線を活かしたトップスピード比べのレースになります。
昨年の桜花賞が重馬場でラップに大きなブレがあるので、2016~2020年(※桜花賞は2021年が行われていますが、同時期で比較するために割愛)の良馬場で行われた桜花賞とオークスのラップで比較すると類似しています。
オークスに距離適性は必要か否か?
桜花賞とオークスがリンクするワケ
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各種メディアで活躍中の競馬予想家。新刊『安井式上がりXハロン攻略法(秀和システム)』が11月15日に発売された。『競走馬の適性を5つに分けて激走を見抜く! 脚質ギアファイブ(ガイドワークス)』『超穴馬の激走を見抜く! 追走力必勝法(秀和システム)』、『安井式ラップキャラ(ベストセラーズ)』など多数の書籍を執筆。
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