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NHK朝ドラ『おかえりモネ』に業界人から厳しい評価「コケる要素が多すぎる」

絶好調だったNHK連続テレビ小説にやや陰りが……

おかえりモネ

NHKホームページより

 NHKの朝を代表する番組である“朝ドラ”こと「連続テレビ小説」シリーズ。  1994年の『ぴあの』以降は長く低迷期が続いていたが、2010年以降は『ゲゲゲの女房』『おひさま』『カーネーション』『あまちゃん』に始まり、『ごちそうさん』『花子とアン』などが20%近い高視聴率をマーク。立て続けにヒット作が生まれて再ブレイクを果たした。  その背景には、オーディションを減らして実力派の若手女優を起用したこと、女性の強さだけでなく家族愛を描くようになったことなどが挙げられる。  ところが、5月15日で最終回を迎えた『おちょやん』の全115話の期間平均世帯視聴率は17.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)で、一度も20%に届くことなく終了。  朝ドラで20%超えの回が一話もなかったのは『つばさ』(2009年前期)以来約12年ぶりで、業界内では「朝ドラにやや蔭りが見えてきたのでは……」という声も囁かれている。  そんななか、スタートした清原果耶主演の『おかえりモネ』はどうなのか。序盤の放送回を見た業界関係者たちに話を聞いた。

『おちょやん』がヒットしなかった意外な理由

 キー局でドラマのプロデューサーを担当する40代男性のA氏はこう語る。 「『おちょやん』や前作の『エール』が振るわなかったことは、新型コロナウイルスの影響が大きい。おウチ時間が増えて、夜帯のドラマや見逃し配信は上向きになっていますが、どうしても朝はニュースでコロナのことを知りたい視聴者が多く、数字が伸びなかったのだと思います。  内容面でいうと、モデルとなった浪花千栄子さんの知名度の低さ、主演を務めた杉咲花さんの演技力にやや厳しいところがあった面も大きかったかなと。後半の伏線回収や盛り上がりは見事でしたが、前半に視聴者を固定できなかったかなと」  モデルとなる人物、そして役者の演技力は大きなカギを握るというわけである。
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コケる要素が大きい現代劇
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