カーライフ

ヤリスの「隠れた名機」はハイブリッドでもGRでもない

カーマニアの終活は、ヤリスとともに

ヤリス_MT

 フェラーリ、ランボルギーニなどのスーパーカーをはじめ、50台以上のクルマを乗り継いだ結果、高齢者にやさしいトヨタのMT車でクルマ終活も悪くないと思ったのでした

 カーマニアとして生まれ、これまでフェラーリ13台をはじめ、合計51台のクルマを買ってきたが、いよいよ本格的な高齢者となったとき、どんなクルマが理想かと言えば、こういう軽くて小さくて中身のしっかりした、左足の筋力の負担にもならない、クラッチの軽いMT車ではないのか。  私はランボルギーニ・カウンタックも所有しているが、ヤリスのクラッチはその10分の1くらいの重さしかない(推測)。MT車なら、ペダル踏み間違いによる暴走事故も起こさないで済む。しかも自動ブレーキやACCがついている。それで約160マンエン!スバラシイ!  こういうクルマに乗れるところまで乗って、乗れなくなったら免許を返納するのが、理想的なカーライフ終いではないか。これはトヨタが中高年カーマニアに与えてくれた、最高の葬送曲ではないか!  でもやっぱり、この毒虫顔とダンゴムシ体形はいまだにダメ。もうちょっと待って慣れたら買います。

【結論!】

この乗り味の良さは、毎日食っても飽きない卵かけごはんとでも言おうか。トヨタ様は、カーマニアの死に水まで取ってくれるらしい。まさにゆりかごから墓場までトヨタ。涙が出る
1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
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