日本酒は辛口に限るは本当か? ビジネスマンのための一目おかれる酒知識
~ビジネスマンのための一目おかれる酒知識 第4回日本酒編その1~
ビジネスマンであれば、酒好きでなくても接待や会食で酒に親しむ機会は多いです。そして多くの人は「それなりに酒に詳しい」と思っているはず。しかし、生半可な知識、思い込みや勘違いは危険。飲み会の席で得意げに披露した知識が間違っていたら、評価はガタ落ちです。酒をビジネスマンのたしなみとして正しく楽しむために「なんとなく知っているけどモヤモヤしていた」疑問を、世界中の酒を飲み歩いた「酔っぱライター」江口まゆみがわかりやすく解説します。
日本酒は辛口に限るという人、多いですよね。
「大将、日本酒は何がある?」
「どんな酒がお好みですか?」
「やっぱり酒は辛口だね」
「それなら当店ではこちらがオススメです」
「じゃ、それにして」
こんな会話が日本全国、夜な夜な酒場で繰り広げられています。多くの人が辛口にこだわる理由はなんなのでしょうか。もちろん酒の好みは人それぞれですから、辛口にこだわることにことさら異を唱えるわけではありません。
でも、「とりあえずビール」みたいに、「とりあえず辛口」と言っているとしたら、それはもったいないと思うのです。
地酒は、産地によって味の傾向が異なります。
新鮮な刺身をつまみに飲むような海沿いの酒はスッキリとした辛口、保存食や漬け物などで酒を飲んできた山間部の酒はコクのある甘口が多いと言われています。
ただし、海でも穏やかな瀬戸内海に面した地域は別です。瀬戸内のママカリや小鯵などには、甘口の酒の方が合うからです。
また辛口好きの人ならご存じだと思いますが、辛口の酒を多く産出しているといわれる県がいくつかあります。まず「淡麗辛口」という言葉を世に広めた新潟。そして繊細な新潟の辛口に比べ、男らしく骨太な印象の高知。この2県が辛口県の代表格とだしたら、スッキリとしてスイスイ飲める富山、味のある辛口の鳥取が続きます。また、淡麗でアッサリとした北海道、洗練された味わいの宮城も辛口県です。
こうしてみると、一言で辛口といっても、味わいにかなり違いがあることにお気づきでしょう。県単位の傾向だけでもこれだけ違うのですから、蔵ごとになるともっと個性が出てきます。
また、辛口県以外の県がすべて甘口としてひとくくりにしていいかというと、そうでもありません。
たとえば今流行の甘酸っぱい酒はどうでしょう。若い蔵元たちがつくっている、日本酒女子に大人気の酒です。また、鑑評会で金賞をとった大吟醸のように、スッキリしていながら甘みや旨味を強く感じる酒もあります。ほかにもコクがあってこってりした酒や、ワインのような酸味の強い酒もあります。それぞれが個性を主張していて、もはや甘口と辛口の2択ではおさまりきれません。
辛口主義の人は、辛口という狭いカテゴリーの中だけで日本酒を飲んでいて、味わいの違いを楽しむという酒本来の面白さに気づいていないのではないでしょうか。私はこれがもったいないと言っているのです。
日本酒は辛口がいちばん?
また辛口好きの人ならご存じだと思いますが、辛口の酒を多く産出しているといわれる県がいくつかあります。まず「淡麗辛口」という言葉を世に広めた新潟。そして繊細な新潟の辛口に比べ、男らしく骨太な印象の高知。この2県が辛口県の代表格とだしたら、スッキリとしてスイスイ飲める富山、味のある辛口の鳥取が続きます。また、淡麗でアッサリとした北海道、洗練された味わいの宮城も辛口県です。
こうしてみると、一言で辛口といっても、味わいにかなり違いがあることにお気づきでしょう。県単位の傾向だけでもこれだけ違うのですから、蔵ごとになるともっと個性が出てきます。
また、辛口県以外の県がすべて甘口としてひとくくりにしていいかというと、そうでもありません。
たとえば今流行の甘酸っぱい酒はどうでしょう。若い蔵元たちがつくっている、日本酒女子に大人気の酒です。また、鑑評会で金賞をとった大吟醸のように、スッキリしていながら甘みや旨味を強く感じる酒もあります。ほかにもコクがあってこってりした酒や、ワインのような酸味の強い酒もあります。それぞれが個性を主張していて、もはや甘口と辛口の2択ではおさまりきれません。
辛口主義の人は、辛口という狭いカテゴリーの中だけで日本酒を飲んでいて、味わいの違いを楽しむという酒本来の面白さに気づいていないのではないでしょうか。私はこれがもったいないと言っているのです。
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『ビジネスパーソンのための一目おかれる酒選び』 「きみ、メニューから何か適当にたのんどいて」と言われて困っているビジネスパーソンのため、お酒を愛する酒呑みが書いた、酒呑みのためのとびきり実践的なお酒の入門書。
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