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昭和のパチプロが令和のパチプロをべた褒め。オレたちよりも‟プロ”だと絶賛のワケ

今のパチンコはキツすぎる!

 20代をパチンコに捧げ、稼ぎ、享楽に浸った人生を歩んだ大島さんは、今から20年前の2001年、平成13年にプロとしてスッパリ足を洗い、父親の家業を継ぎ、パチンコとは距離を置いた。足を洗った理由は「打てる台がどんどん無くなっていったから」だ。しかし、今でもパチンコは“嗜む程度”に打つという。 「どんな台が出てるのかチェックもするし、動画で打ち方もみたりするよ。時間が空くとたまに打つけど、最近はホント、釘も渋いし大当たりしても1000発どころか300発くらいしか出ない。こんなんでどうやって勝つんだって。  大当たりして確変に入ればようやく1500発とか出るけど、そもそも大当たりの確率が1/300以上で、回る台でも1000円で20回くらいでしょ。これだと大当たりしても通常に偏ったら、通常時を打つ時間が長くなって負けがデカくなりすぎてキツいし、確変引いても取り戻すのがキツい」

こんな時代にしっかり稼ぐプロ達はすごい

スカイキッズ

「攻略法でバカ出しして人生で初めてパチ屋から出禁になった一台」と大島さんが語る思い出の機種は、三共(現SANKYO)の連チャン権利モノ「スカイキッズ」だ。「回転体を狙って永久連チャンもできたから、破壊力がすごかった。旅打ちで入った店で二度と来ないからタコ出ししてやれって、攻略法使って20連チャンくらいしたところで店長が来てストップ。『交換していいから二度と来ないでください』って(笑)」 写真/谷川一球

 しかし、こんな時台でもプロとしてしっかり稼ぐ者たちがいるのも事実である。大島さんの目には彼ら“今のパチプロ”はどう映るのだろうか。 「今の若いコたちはすごいと思うよ。止め打ちとか捻り打ちでオーバー入賞させて玉を増やすんでしょ? オレが現役の頃もオーバー入賞狙いする打ち方はあったけど、今の台ほどシビアじゃなかったもん。  Youtubeなんかで捻り打ちとか、止め打ちの動画を見たことが何度かあるけど、完全に技術職だよね、あれは。オレらの頃以上にやってることは“プロ”だと思うよ」  大島さんは感心しきりといった様子で、今の時代にパチプロをしている者たちを賞賛する。その理由は「昔よりも厳しい状況なのに勝ち続ける」からだという。 「電チューの開くタイミングを狙って打つのだって、開くパターンが2つあるからそれをミニランプで判別して打ち出す個数を変えて……って、初めて解説動画を見たときは頭混乱したもんな(笑)。  でもさ、こういう“台のスキ”を見つけて攻略するのって、若いヤツらだからできると思うんだよ。あんな複雑な手順の打ち方なんて、オッサンには無理無理(苦笑)」
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これからのパチプロはどうなる?
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愛知県出身。スポーツからグルメ、医療、ギャンブルまで幅広い分野の記事を執筆する40代半ばのフリーライター。
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