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「魚民」のもつ鍋に1000匹の虫…飲食店の呆れた異物混入トラブル。ネジ、髪の毛、腐った野菜etc.

腐っていることがわからない店員

カイワレ

会社員の男性に出されたカイワレの写真がこちら

 会社員男性(44歳)は今年の夏に起きたことを呆れ顔で話してくれた。 「ブランド鶏を使ったスープを売りにしているラーメンチェーンで、薬味のカイワレが傷んでたんです。葉が黒ずんでたり、黄色っぽかったり。それで『傷んでるから変えてください』と。そしたら、次に出てきたのは、もっと傷んだカイワレで、オマケにタネの殻も付いていたんですよ。  持ってきた店員のコに『これ、傷んでるというか腐ってるし、洗ってないからタネの殻とかついてるんでしょ?』って言ったら、『あ、そうなんですか?』って。どこが腐ってておかしいのかわかってないんですよ」  結局、埒が明かず男性はカイワレを避けてラーメンを食べ、会計時に店長にもクレームを伝えたのだが、不貞腐れた態度で「気をつけます」と言うだけ。頭にきた男性はチェーン店を統括する運営会社に電話したという。 「電話口で本部の人は謝り、写真も撮ってたのでメールで送るというと『確認して店長から謝罪の電話を入れさせます』と。でも、今に至るまで謝罪の電話はありません。私は別に謝ってほしいわけではなくて、ちゃんと食品の管理をしてくれればいいだけなんです。そのことも伝えたのですが、私のことをクレーマーのように扱ってきました」  男性はこの店のスープがおいしくて好きだったというが、この一件以来、足は遠のいたとか。

なぜ異物混入トラブルは起きるのか

 前出の飲食店経営者に紹介したトラブル事例を読んでもらい、なぜこうしたことが起きたのか聞いた。 「髪の毛はもってのほか。後ろで束ねることは基本中の基本。髪の毛の混入トラブルは飲食店の中でも一番多いクレーム。その対応を最初から放棄してるとしか思えない。ハンバーガーのネジは、百歩譲って不可抗力かもしれないけど、掃除しながらグラグラしてないかはわかるからね。掃除してなかったの?って。  腐ったカイワレは論外。私だったら、お前食ってみろと言ったかも。写真も見たけど、これは明らかにちゃんと洗ってない。カイワレのタネの殻なんて洗えば落ちるし、野菜の傷んだところって洗うと取れることも多いからね。もし、洗っていたら少し傷んだカイワレを出してしまったくらいで済んだかもしれない」  そして男性は最後にこう付け加えた。 「いずれのケースも店側の対応が酷すぎる。しかもチェーン展開しているところとは思えないほど。クレームに対してはまずしっかり謝ること。でも、私も体験したことがあるけど、クレームに対してビックリするような対応をする飲食店が存在するのも事実。魚民の一軒もさ、じゃあデザートと割引しますね〜って、どうして火に油を注いじゃうのかな。  従業員の教育が……って言えばそれまでだけど、まずは自分がされたらどんな気持ちになるか考えたほうがいいだろうね」  おいしく、安全に食事は楽しみたいものである。 取材・文/長谷川大祐(SPA!)
日刊SPA!編集。SPA!本誌では谷繁元信氏が中日ドラゴンズ監督時代に連載した『俺の職場に天才はいらない』、サッカー小野伸二氏の連載『小野伸二40歳「好きなことで生きてきた~信念のつくり方~』、大谷翔平選手初の書籍となった『大谷翔平二刀流 その軌跡と挑戦』など数多くのスポーツ選手の取材や記事を担当。他にもグルメ、公営競技の記事を取材、担当している
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