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ひろゆきが「“文章が読めない子ども”の未来」を憂うワケ

長文を読む癖を身につけるしかない

読書 では、読解力を身につけるためにはどうしたいいか?  世間では読書や親子の会話を増やす、文章を要約する、正しく伝える訓練をするとか言われています。しかし、僕は本や小説など長い文章を読む癖をつけるだけでいいと思っています。読むものも子どもが興味を持って読める、例えばライトノベルでもいいでしょう。  長い文章を読めば、その登場人物や状況など多くのことを頭の片隅に置きながら読み進めることになります。つまり、脳のメモリの使い方がうまくなると思うのです。もしくは短文であっても星新一のショートショートのような叙述トリック的な作品であれば、一字一句ちゃんと読んで意味を理解しないと内容を把握できないので、訓練にはいいかと思います。

長い文章も短い文章も読める必要がある

 要約とか正しく伝えるとかは、つまらなかった本について根掘り葉掘り聞かれても嫌になるだけなので得策ではないと思うので、子どもが話したがったら親が興味を持って聞いてあげるくらいでいいのではないか、と。うまくいけば曖昧な理解の部分を読み返したりするので読解力も身につきますし。  最近は短い文章が好まれていて、それはビジネスでも同じです。だからといって長い文章を読めなかったり、読解力がなくてもよかったりするわけではありません。  長い文章が読めた上で短い文章でビジネスをする能力を身につける。そうしないと、将来的に厳しくなると思うのです。
西村博之(にしむらひろゆき)1976年、神奈川県生まれ。東京都・赤羽に移り住み、中央大学に進学後、在学中に米国・アーカンソー州に留学。1999年に開設した「2ちゃんねる」、2005年に就任した「ニコニコ動画」の元管理人。現在は英語圏最大の掲示板サイト「4chan」の管理人を務め、フランスに在住。たまに日本にいる。週刊SPA!で10年以上連載を担当。新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし

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