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医学部浪人生25歳女性。ラブホに通う「4人の男性」と受験ストレス発散の日々

 

社会人経験があるのに「一般入試」で挑戦するわけ

 こうして、医学部入試を目指すに至ったKさん。大学入試は広く門戸が開かれていて、様々な受験様式がある。社会人を経験していることを生かした入試方法や、大学を1度卒業したからこその学士編入などは考えていないのだろうか。 「一般入試以外の試験を受ける選択肢は早い段階で消しました。そもそも理系出身でないと厳しいみたいで……。バックグラウンドとして、理系の研究を大学時代にやっていたとか、前職がエンジニアや建築士であったとかであれば強みになるとは思いますが、私は生粋の文系人間。海外の大学に進学することも頭をよぎりましたが、生活費や学費のことを考えると、非現実的で諦めました」  医学部は学費がかなりの高額である。私立よりさらに難易度は上がるが、少しでも学費が抑えられる国立大学の医学部をKさんは目指している。  

社会人経験者としての苦悩

 Kさんは現役時代、私立文系に絞って勉強していた。受験勉強していた時期からブランクがあり、さらに学んだことのない理系科目の学習も加わることで、勉強の大変さは並大抵のものではないだろう。社会人を経験をしてからの受験勉強することの苦難を聞いた。 「まず塾選びに苦労しました。医学部の予備校は入塾の際にテストがあって、それに合格しないと通うことすらできないんです。理系科目をイチから始めるような私を受け入れてくれるところを探すのが大変でした。 それと、社会人を経験した受験生は『塾講師に素直になること』が、なかなか難しいです。仕事をしているときは、なんでも『できます』と答えて、期日までになんとか終わらせてきましたし、もし終わってなかったとしてもなんとかなりました。でも受験生の立場では、できないことは『できない』、やっていないことは『やっていない』と素直に伝えないと、勉強計画が狂ってしまう。大人になってプライドも一丁前になり、これがなかなか素直に言えないんですよね」  一方で、一度大学生活と社会人を経験しているからこその強みもあるという。 「英語と国語は現役の時から得意でしたが、歳を重ねてさらにできるようになっていました。大学時代に文学を学んだことや、インターンで英語を使って仕事をしていた経験も大きいですが、大人になったことにより、認識力が上がっているように感じます。『大人になったら記憶力が悪くなる』という説は、この年齢ではまだ感じられないですね(笑)」  現役当時に勉強していた時よりも、格段に勉強の進みが早いと語るKさん。「大人になって、自然とできることが増えた」と彼女は言うが、おそらくは、大学在学中から今に至るまで、Kさん自身が絶やさず頭を使ってきたからだろう。考えるトレーニングを怠らなかった結果、受験勉強のブランクや年齢というデメリットに負けない能力が身に付いたのかもしれない。
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4人のセフレと「25分間の息抜き」
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お酒は飲めなくてもおつまみ大好き。趣味はゴルフ・筋トレ・パチンコ・神頼みの自称清楚系純情女子ライター。長所は諦めが悪いこと。「なせばなる」「なんとかなる」をモットーに、何事にも全力で取り組みます!  Twitter:@minnapikapika

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