というわけで、ヒストリックモデルとしてマツダに動態保存されているRX-8をお借りして、カーマニア3人揃って7年ぶりに試乗した。 永福：うおおおおお！ この「ビイィィィィィ～ン」っていう回転フィール、猛烈にすげえ！ ロータリーってこんなに気持ちよかったっけ？ 担当K：やっぱりロータリーは回してナンボですね！ 職人：昔は電気モーターのように滑らかだと言われてましたけど、ぜんぜん違いますよ。これは生き物です。 担当K：この、命を削りながら回ってる感じがいいんですよ！ 回せば回すほど気持ちいいんだけど、回せば回すだけエンジン内部が削られていると思うと泣けてきます！ 永福：耐久性、ないからねえ。短くも美しく燃える感じが胸を打つね。7年ぶりに乗ったけど、7年前よりずっと気持ちよく感じるのは、絶滅種への郷愁だろうか……。 職人：こういう普通のエンジンとしてロータリーを復活させてほしいなあ。そもそも、マツダはいろんな技術に手を出しすぎてませんか？ 永福：渾身のスカイアクティブXは大コケ。直6のクリーンディーゼルは国内専用。EVやPHEV（プラグインハイブリッド）に加えて、新たにレンジエクステンダー（自家発電機）付きEVだから、戦力を分散させすぎだろうね。 職人：いっそ、そういうのは全部やめて、ロータリーエンジンのスポーツカー専業になったらどうでしょう。 永福：げえっ！ 担当K：大賛成！ マツダはロータリーで一球入魂、直球勝負すべきですよ！ 永福：なにバカなこと言ってんの！ ロータリーなんて燃費は悪いし排ガスも汚い。だから滅んだんだろ！ 職人：そこはエンジニアリングで解決してもらって……。