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甘いマスクの大学生が“月額20万円ママ活”をあきらめた理由「キス以上を求めてきたんです」

限界を感じた時

恋愛に飢えている女性ほど、もっともっとと、キス以上を求めてきたんです。温泉旅行に行かないかと言われたことも何度もありましたが、絶対に夜のことを期待しているわけじゃないですか。いろんな理由をつけて、断り続けました」  那智さんは最初のうちは「性的なことをするのなら、そのぶんお手当も上乗せしてほしい」という気持ちがあった。しかし女性から「お小遣いを今までの倍あげるから、エッチもしたい」と切り出されたとき、「やっぱりそれはできない」と抵抗を感じたという。  月額20万円をラクに稼いだとは到底思えなかった。彼女らのメールにまめに返信したり、デートで彼氏のように振る舞ったりとかなり尽くしてきたからだ。

終わりはあっけなく

別れ「結局は色恋になっちゃってたし、こんなんならホストになったほうが稼げるかもと、実際、ホストに体験入店もしたんです。でも大学にも行かなくてはならないので、深夜まで飲んでるわけにいかなくて、やっぱ無理だなと」  そしてママ活生活の終わりはあっけなく訪れた。那智さんに恋人ができたのだ。「彼女のことを本気で好きになっちゃったので、もうママ活できなくなって自主的にやめました。女性たちの連絡先も全部消して、今はコーヒーショップでバイトしてます」と言う。 「もう年上女性に迫られることもなく平和に働いてますよ。やっぱり僕には同年代とのデートが合ってますね。話も合うし、気も使わなくていいし。ママ活をしたからこそ、普通のデートの楽しさがよくわかりました」と笑う那智さんは、本当にママ活から卒業できたと言えるのかもしれない。 <取材・文/内藤みか>
作家・脚本家・イケメン評論家。ケータイ小説を経て電子書籍やSNSなどに詳しい。マッチングアプリや出会い系サイトを20年以上ウォッチしている。著書に『美男子のお値段』(角川学芸出版)『男おいらん』(白泉社)など多数。X(旧Twitter): @micanaitoh
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