お金

大手ゲームメーカー7社で分かれた明暗。『桃鉄』コナミは過去最高、『FF』頼みのスクエニetc.

コーエーテクモホールディングス 投資とゲームの二刀流!

コーエーテクモ

幕末オープンワールドゲーム『Rise of the Ronin』が熱視線を浴びるコーエーテクモの公式サイト

 パッケージ分野では既存タイトルのリピート販売が中心だったコーエーテクモ。目立った新作タイトルがなく、スマホゲームの販売開始に伴う販売手数料、広告宣伝費、外注費の増加により、営業利益は203億1600万円(前年同期比11.7%減)でした。  しかし特筆すべきは、純利益が80%増の242億8300万円となったこと。これは営業外で有価証券売却益を計上したためで、投資の名人として知られている襟川恵子会長の手腕を称える声がSNSでも数多く上がっていました。本業のゲームでは『仁王』スタッフによるオープンワールドアクションRPG『Rise of the Ronin』(2024年3月発売)に、海外から熱い視線が集まっています。  以上、大手ゲーム会社の第3四半期決算を駆け足で見てきました。そのほか、ソニーはゲーム&ネットワークサービス分野について「主に販売台数減少によるハードウェアの減収により11月時点の見通しを下回る見込み」と発表。PS5に減速感が見られます。  DeNAやGREEなどソーシャルゲームを柱とする企業は苦戦、セガのゲームセンター事業を買収し、「GiGO(ギーゴ)」というブランド名で展開しているGENDA(ジェンダ)は好調など、アフターコロナにあってゲーム界にも新たな動きが出てきています。 <文/卯月 鮎>
ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も
1
2
3
4
おすすめ記事
【関連キーワードから記事を探す】