更新日:2024年09月29日 16:27
仕事

税理士は「何歳までに何年で」なれたら“コスパ良く儲かる”のか?東大生が計算してみた

40歳代前半までの税理士登録が理想的か

40代前半までの合格 国税庁「令和4年民間給与実態統計調査」によれば、各世代の年収中央値は、20代前半で230万、後半で330万。ここから徐々に上がっていき、55歳から59歳でピークとなる470万円を迎えます。  年収470万円となると、ボーナスの有無にもよりますが月当たり30~40万程度もらっている計算。年代次第ですが、税理士勤続2年目から回収できる範囲です。  ただ、「頑張って勉強したのに年収が今まで通り」では骨折り損のくたびれ儲け。税理士として年収がピークに達するのは30代半ば~50代前半の時期で、この時期にはある程度の勤続年数を積み重ねておきたい。  となれば、20代半ば~30代半ばの頃から税理士資格の勉強を始めて、遅くとも40代前半までに税理士登録するコースだと、苦労に見合っただけの年収増が見込めそうです。  仮に40歳で税理士登録した場合、初年度こそ額面30万にも満たないのですが、2年目以降は額面で40万程度もらえそうです。さらに賞与は100万程度が相場であるため、年収600万~700万程度は見込めるでしょう。  先述の国税庁の調査では、40代の給与中央値は420万~450万程度ですから、単純計算で年間200~300万円の給与アップ。40代だけで2,000万~3,000万を回収できる計算で、生涯年収が大きくあがることは間違いないでしょう。

財テクとしての勉強を見直すべき

 もちろん、税理士が夢であれば、年収に関係なく目指すべき。ですが、コスパで考えれば、20代半ば~30代半ばが勝負どころになりそうです。40歳までに税理士登録できれば、苦労に見合った年収が得られる可能性が高い。  勉強がもたらす生涯年収アップは、庶民の投資によるリターンを大きく上回ります。株式、不動産投資で数千万を儲けるよりも、勉強による自己投資のほうが、獲得金額、可能性ともに高くなると私は考えています。財テクとしての勉強を検討してみてはいかがでしょうか。
1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を自ら編み出し、東大合格を果たす。著書に最小限のコストで最大の成果を出すためのノウハウを体系化した著書『東大式節約勉強法』、膨大な範囲と量の受験勉強をする中で気がついた「コスパを極限まで高める時間の使い方」を解説した『東大式時間術』がある。株式会社カルペ・ディエムにて、講師として、お金と時間をかけない「省エネ」スタイルの勉強法を学生たちに伝えている。(Xアカウント:@Temma_Fusegawa

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