家計再生コンサルタント「月収の6分の1貯金を目指せ」
先日、OECD(経済協力開発機構)が発表した「家計貯蓄率(’10年)」で、日本は主要国のなかで最低の2.4%だった。トップのフランスは15.6%、「借金してでもカネを使う」イメージのある米国人でも3.4%と、日本を上回っているのだ。そんななかでもネチネチ、コツコツと貯蓄に励んでいる人たちのスゴ技を紹介しよう!
◆「消・浪・投」方式で、月収の6分の1貯金を目指せ!
「実は私も“小銭貯金”やっているんですよ」と話すのは、家計再生コンサルタントの横山光昭氏。
「毎晩、財布に残った小銭をペットボトルに全部入れるのが日課。それだけでも、1か月で5000円くらいになります」
横山氏も実践する小銭の強制貯金をはじめ、SPA!ではこれまでにさまざまな貯金の奥義を紹介してきたが、お金がたまる極意とは?
「貯金できない人はムダ遣いに目をつぶり、支出を把握していないもの。結局、ムダの自覚こそ、貯金の第一歩であり、極意でもあるのです」
支出の把握といえば家計簿が基本だが、「家計簿は続かなくて、どうしても苦手という人も多いですよね。かくいう私もそうでした。そこでオススメしたいのが、支出を『消費』『浪費』『投資』に分類する方法。箱か封筒を3つ用意し、買い物したらレシートを放りこむだけでOKです。1か月後に中身を集計し、『消・浪・投』の割合を見てみましょう。理想は『70・5・25』ですが、消費や浪費が多すぎる場合は、ムダ遣いが多いということになります」
ちなみに、投資は「自分のためになる支出」という定義なので、貯金も投資の範疇に含まれる。
「毎月、手取り収入の6分の1をためると、3年で年収の半額になります。消費と浪費のムダを削り、このペースで貯金することを目指しましょう。細かい予算管理をしなくても、割合や目安を意識するだけで、お金はたまっていくはずです」
【横山光昭氏】
家計再生コンサルタント、FP。5400世帯以上の赤字家計を立て直した実績を持つ。『年収200万円からの貯金生活宣言』(ディスカヴァー21)がベストセラーに
取材.文.撮影/月3万円余分に貯めたい取材班
― 月3万円余分にためる[貯金の奥義]【7】 ―
『年収200万円からの貯金生活宣言』 年収が少なくても貯金できる! |
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