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猛烈にカッコイイ新型コルベットはフェラーリの兄弟!?

クルマに興味がない人のアメ車のイメージといえば、「壊れやすい、燃費が悪い」でしょう。欧州車のように先進的なイメージもありません。しかし、本気のアメリカはスゴかった。ノーベル賞をバンバンもらったり、何度も月に人を送り込む国の底力は、やはり侮れませんでした。脱帽

MJブロンディ=文 Text by Shimizu Souichi
池之平昌信=写真 Photographs by Ikenohira Masanobu

◆ナメたらアカン!新型コルベットにアメリカの底力を見せつけられました

コルベット 日本が島国で本当に良かった。なにしろ隣近所が揃いも揃って凶悪すぎる。陸続きだったら最悪でした。島国バンザイ!

 が、島国であることのデメリットもある。いわゆる島国根性だ。自動車市場はその最たるもの。輸入車が絶好調と言っても、いまだそのシェアは1割にも満たない。軽も含めれば5%そこそこ。こんな先進国は地上に日本だけ! 東洋の神秘である。

 頭の中身も超閉鎖的だ。輸入車と言えばドイツ車(=優秀)しか思い浮かばない。実際、輸入車の7割がドイツ車だ。

 一方、イメージ的にドイツ車の対極にあるのがアメリカ車ではなかろうか。アメ車は燃費が最悪でローテクのポンコツ。島国の固定観念は揺るがない。しかしそれは今や完全に間違っている!

 とりあえず問題。写真を見てくれ。どっちかがアメ車で、どっちかがフェラーリです。正解は赤が新型コルベット、黄色がフェラーリ458イタリア。

 写真のフェラーリは私の自家用車ですが、正直、コルベットの試乗会に乗り付けて、隣に並べてみて、顔付きがあまりに似てるんで仰天しました。これはもう血がつながってる! 兄弟だ! アメリカ人は唯我独尊で、外国からは何も学ばないと侮るなかれ。ノーベル賞をあれだけ取ってる国だ。本気になれば、フェラーリと見間違えるほどカッコいいスポーツカーだって、作ることができたのだ!

 恐らくGMは、フェラーリを買って猛烈に研究したに違いない。フェラーリを研究してないのは日本メーカーだけ。トヨタも日産も持ってない!(ホント) あんなにカネあるのに。オレですら持ってるのに。これが島国根性でなくてなんだろう。

 とにかく、新型コルベットはフェラーリに似てる(いい意味で)。フェラーリのようにエレガントでありながら、アメ車らしいマッチョ感もしっかり出ていて猛烈にカッコいい。世界の頂点を目指している感がビンビンするじゃないか。

 テールパイプなんか見てくれ。フェラーリが中央の3本出しなのに対して、コルベットは中央の4本出し。物量の勝利である。

 エンジンはどうか。フェラーリはV8の4500cc、コルベットはV8の6200cc。またも物量の勝利である。

 パワーはフェラーリが570馬力、コルベットは466馬力で負けてるが、加速を決めるトルクは、エンジンがデカい分コルベットのほうが上。三たび物量の勝利である。

 しかも、しかもだ。コルベットにはMTがある。それも7速! 7速だぞ!? 現在7速MTを採用しているのは、ポルシェとコルベットくらい。アメリカ人はATにしか乗らない怠け者揃いだと思ったら大間違いなのだ。AT限定で島国をノロノロ走ってるフヌケ諸君は、近日中に第4の敗戦を迎えるだろう。

⇒【後編】に続く http://nikkan-spa.jp/626673

⇒【写真】はコチラ http://nikkan-spa.jp/?attachment_id=626705

1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中。清水草一.com




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