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ワイン会、朝活、読書会。40代独女が大人の「課外活動」を体験してみた

人脈を広げたい、友達を増やしたい、人のためになることがしたい……と仕事以外の場で集う大人たち。一見、充実した日々を送っていそうだが揉め事も絶えないとか。課外活動の場の意外な荒れっぷりを覗いてみた ◆ワイン会、朝活、読書会……今どきの課外活動を体験してみた! by 編集部員・40代独身女 読書会 このところめっきり干物状態の私に、同僚Kちゃんが「はやりの読書会にでも行ってきなよ、デキるリーマンと知り合えるかもよ」と薄ら笑う。読書は一人でするものだろが……と毒づきつつ、カリスマ経営者I氏の著書を読むという“朝”読書会に申し込む。当日……寝坊。デキる男を敢えなく逃したか。改めて、「好きな本を持ち寄る」という別の会に挑む。朝7時半、指定のカフェに着くと女性の主宰者(推定30代半ば)がぽつんといる。薄幸そうな書記タイプ。「今日はキャンセルが出て、アナタと2人きりなんです」と言う。速攻、帰りたい気持ちを抑え、彼女お薦めの本が導く「目標を3年で叶える方法」について指南を受ける。こちらが持参した『アラサーちゃん無修正』をめぐる噛み合わない会話は省略。夜、先方から「素敵な本を紹介して頂きありがとう」とのメール……皮肉か。  デキる男を求めて、次は「朝活」へ。出社前に見知らぬ人同士がカフェで朝食を食べつつ雑談するという。東京・丸の内は朝7時前から人の波。こんな時間から働いているのか世の人は。集まったのは5人。トーストを注文し自己紹介。 「SNSで多くの人脈と世界が広がればと思い5年前に始めた」と主宰者(男・39歳)。どこにでもいそうなOL・Aさん(推定30代)は「皆さんから刺激を得て、成長したい」。品川の商店街から参加のBさん(推定50代後半)は「友達ができて楽しいよ」。商社マンという小太りM氏は寡黙にトーストをほおばる。さしたるテーマはなく、昨今の「朝活」の変遷史などを拝聴しお開き。“デキる人は朝が勝負”というが、終日、疲労と睡魔で普段以上に使いモノにならず。  出会いの香り漂う「ワイン会」ならば課外活動の醍醐味も得られようか。会費は8000円とやや高めのせいか、参加者の年齢層の高さも一目遼然! ハゲてるわ、眼鏡にヒモが付いてるわ……オジサンばっかだ。稀少なワインを試飲する会とはいえ、皆グラスを回しつつ、目だけキョロキョロ。やはりワインの味より互いの品定め。アンガールズ山根似(推定40代)と目が合い、会釈。山根似「あ、そのワインどう? 納屋とか藁っぽさが強くない?」、私「な、納屋!? あのこういう会にはよく?」と盛り上がらぬ会話をつなぐも、「○○の会でもお会いしたの覚えてますぅ?」と横から、老けたエビちゃん風(推定40代)にカットインされる。その後も、現れたのは肩にフケの載った推定50代、自称ミラノ在住カメラマン・推定60代など。キラめく出会いはナシ。得られたのは8000円でいいワイン買って家で飲んだほうがいいとの結論。結婚できない理由をうっすら自覚したことが収穫か。 ― 大人の[サークル内バトル]が醜い!【5】 ―
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