「避難用グッズ」は邪魔になるだけ!災害時に本当にやるべきこと
普段、あなたが何となくとっていた行動や良いと信じて行っていたことが、実は自分や周りに害を及ぼすとしたら……!? 朝起きてから眠るまで、あらゆるシチュエーションのNG行為をジャッジしてみた
【防災編】災害時には最低限の水と食料だけで十分
東日本大震災以来、普段から防災対策を心掛けている人も多いだろう。しかし、災害対策アドバイザーの金子富夫氏は「ほとんどの防災対策は無意味」と話す。
「よく言われている防災対策のほとんどは災害の前と後に偏っていて、最も肝心な“災害時にいかに死なずに生き残るか”が軽視されている。だから、中途半端な対策で自分は大丈夫だと思い込んでいる人ほど命を落とす危険が高い」
では、具体的にどんなことが“やってはいけない”のか。
「まず避難用のグッズ。やれ携帯の充電器やら簡易トイレやらが詰まっているセットが人気ですが、逃げるときに邪魔になるだけ。最低限の水と食料だけで十分です」(金子氏)
また、地震発生時の対応としてよく言われる「揺れが収まるまでその場にとどまる」も“やってはいけない”行為の一つ。
「新築の頑丈な建物ならともかく、古い木賃アパートなどはすぐに倒壊します。大地震では揺れが大きくなるまで十数秒程度かかるので、その間にできるだけ逃げるべき」(同)
無事に逃げられてからの避難もNGな行動がある。それは、指定されている避難所に向かうこと。
「実は危険性が高いとされている避難所もあるし、離れた場所に歩いて向かうこと自体が危険。四方に何もない大きな交差点の真ん中に逃げるのが得策でしょう」(同)
どうやら、災害時のセオリーとされているものの中にもやってはいけないことが多くあるようだ。
「ひざ下まで水に浸かるような大雨の時に外を歩くのは足元が見えずに危険だからダメ。火事のときに慣れない消火器を使うのも、手間取ってる間に火が大きくなる可能性があるのでやめましょう。身近にあるペットボトルなどの水をかけて火を小さくするだけで十分です」(同)
●地震が来たら道路の端を歩いてはいけない
⇒壁や電線から落下物が。交差点の真ん中に避難
●暴風雨に壊れた傘を放置してはいけない
⇒飛ばされれば凶器になる可能性もある
イラスト/ミラクル沼尾
― 日常に潜む![実はやってはいけない]行動【7】 ―

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