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3列シートの真ん中は嫌…新幹線を賢く乗る方法

― 木村和久の「オヤ充のススメ」その54 ―

 新幹線の座席の何が嫌かって、3列シートの真ん中に座ったときですよ。あそこに詰め込まれた日には、屁もできねえって、それは日頃からしてはいけないんだってば。とにかく窮屈で仕方ない。しかも3列シートの窓側ならいいと思うでしょうが、これもトイレに立つときなんか、ふたりもまたがねばならない。通路側は、内側に2人いるから出入りが多い。とにかく諸悪の根源は3列シートである。  というわけで、東北新幹線で3列シート着席を未然に防ぐ方法を伝授します。なんで東北新幹線だけ、3列シートを回避できるか? それは秋田新幹線のこまちが、あるからです。 3列シートの真ん中は嫌…新幹線を賢く乗る方法 秋田新幹線は、ミニ新幹線で線路幅は新幹線と同じ標準軌、けどボディは在来線と同じという変形で、ミニ新幹線区間は最高130キロしか出ない。ボディが在来線だから当然、座席は2×2の4列。秋田新幹線こまちは、秋田始発なら盛岡で、はやぶさやと連結して東京に向かう。逆も盛岡で、こまちは切り離される。だから東京~仙台~盛岡~秋田間なら、こまち車両を予約すれば、100%、2列シートに乗車できる。まあ同様に、山形新幹線もミニ新幹線で、2列シートに乗れますけどね。  最新鋭のE6系こまちは、元フェラーリのデザイナー奥山清行氏が監修。ボディの赤はフェラーリからと思ったが、そんなわけもなく、竿灯、なまはげからイメージする茜色なそうだ。普通車の座席の色は、黄金色に実った稲穂のなかに入っていく高揚感を現しているとか。ついでに言うと通路はあぜ道をイメージしてて、稲穂の絵がかっこよく描かれている。芸が細かいです。  こまちの座席幅は3列新幹線より15ミリ広いが、実感としては圧迫感がないから、相当ゆとりに感じる。湘南新宿ラインや東海道線のグリーン車よりは、はるかに豪華。しかも100ボルト電源コンセントに、トイレはシャワー洗浄トイレだし、こうなると同じ料金で3列シート新幹線に乗るなんて、アホらしく思える。  座席の取り方だが、実は駅員さんのいる窓口はあまり要領を得ない。いいのは新幹線の自動券売機だ。それは座席表から選ぶことができるから。まず車両の混み具合が表示され、すいてると○だが、凄くすいてると◎の二重丸表示になる。その二重丸を見つけたら、儲けものだ。そこをタッチすると、半分ぐらい座席が空いてることがある。あとは誰も来ないと思って、隣が空いてる座席をリザーブすればいい。発車15分ぐらい前に指定を取るわけでしょ、そこから急に座席が埋まる確率は、凄く少ない。このやり方で、いつもガラガラの座席で仙台まで帰ってます。  JR東日本は割引サービスを多くやっている会社で「駅ねっとトクだ値」で、ネットから申し込みすれば、最大4割ほど安く乗れる。限定列車だけ割引というけど、本数が多くかなり選べるし、登録も簡単だからやってみるといい。
木村和久

木村和久

 さらに私のように、仙台を中心に石巻や松島などに移動する人は、ウィークエンドパスという、週末限定の周遊券があるので使って見て下され。これも超割安で、東京~仙台間を往復しただけで、充分元が取れる。  そんなわけで行くぜ東北、賢く乗って、居心地のいい旅をしてくだされ。 ■木村和久(きむらかずひさ)■ トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦
トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦。著書に『50歳からのかろやか人生』
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