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“宮澤喜一の孫”ラフルアー宮澤エマがミュージカル女優に挑むワケ

 フジテレビ『ワイドナショー』のコメンテーターや、さまざまなバラエティ番組で活躍中のラフルアー宮澤エマ。その一方で今年2、3月には堂本光一主演の『Endless SHOCK』に9、10月には松本幸四郎主演の『ラ・マンチャの男』にそれぞれ出演と、ミュージカルにも積極的に挑戦している。元総理大臣である故・宮澤喜一氏を祖父に持ち、不自由なく育ったはずのお嬢サマが、なぜあえてミュージカルの舞台に立つのか。その胸の内をさらけ出してもらった。

ラフルアー宮澤エマ

ラフルアー宮澤エマ

「もともと歌とお芝居をやりたくてこの世界に飛び込んだのですが、最初はやっぱり“宮澤喜一の孫”として番組に呼ばれることが多かったんです。でも、そのうち声がかからなくなってしまって(笑)。ミュージカルに出るようになったきっかけは、高校時代、宮本亜門さんの弟さんとグリー(合唱)クラブで一緒になり、当時、亜門さんに歌を聴いてもらう機会があったんです。それからしばらくして2年前、テレビに出ている私を亜門さんがたまたま見かけて、オーディションに声をかけていただいたのがスタートです」

 大学時代をカリフォルニアで過ごし、3年生のときにはケンブリッジ大学にも在学。もし、そのまま向こうで就職活動をしていたら……。

「弁護士になってたかもしれないですね。でも、やらないで後悔するよりは、とりあえず一回でもチャレンジしてみたかったので、思い切って日本に帰ってきたんです。今思えば、何のコネもない状態でよく帰ってきたなと(笑)。その意味でもホントに亜門さんには感謝しています」

 天才演出家から見いだされた才能はすぐに開花。デビュー後もコンスタントにミュージカルの舞台を踏み、ついには松本幸四郎との共演をはたす。

「今回、私が演じるのは幸四郎さん演じるセルバンテスの姪のアントニアという役です。まだ稽古には入ってませんが、歴史のある舞台でもあるので、無というか、白紙の状態で入って幸四郎さんに演出をつけてもらうのがいいかなって思ってます。すべてが終った後、自分がどんなふうに変わっているのかがすごく楽しみなんです」

 3月の『Endless SHOCK』では、上演中にLEDパネルが舞台上に倒れるという事故が発生。危険と隣り合わせともいえる“舞台”に、なぜ惹きつけられるのか。

「舞台ってテレビとは違い、稽古を含めると3、4か月と、関わる期間が長いですよね。ですから始めたときに思っていたことや、自分の動きが本番が終わった頃には全然違うものになっていたりするんです。それからよく『舞台は生もの』と言うように、同じ舞台で同じ芝居のはずなのに、その日その日で生まれるものって違うんです。そして舞台では常に何かが起きる。役者同士はもちろん、お客様の反応も含め、予想もつかない状況に置かれることで、今まで知らなかった“新しい自分”が出てくるんです。そんなふうに決して正解がないところが好きなのかも」 <取材・文/中村裕一 撮影/増田岳二>

※このインタビューは週刊SPA!6月9日号の「カルチャー★フェス2015」から一部抜粋したものです

株式会社ラーニャ代表取締役。ドラマや映画の執筆を行うライター。Twitter⇒@Yuichitter
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