日本人用にデザインされた「ユニクロの激安サングラス」がスゴイ
―[メンズファッションバイヤーMB]―
メンズファッションバイヤー&ブロガーのMBです。洋服の買いつけという本業の傍ら、ブログやメルマガで「オシャレのルール」について発信していたところ、こちらで執筆させていただくことになりました。連載第32回目をよろしくお願いします。
▼1620円で手に入るマストバイなサングラスを発見!
夏になると欲しくなるのがサングラス。日差しがまぶしいから、という単純な理由よりも、サングラスの魅力は何といっても「カッコよさ」。表情が隠れて怪しい雰囲気になるので、男性ならば着こなしてみたいアイテムです。
しかし、サングラスは基本的に少々お高い。ブランドものであれば数万円が普通で、夏しか使わないのにちょっと気がひける価格です。そのうえちょうどいいデザインもなく、大ぶりで「田舎のヤンキー」みたいになったり、小さいサングラスで「タモさん」みたいになったり……外国人みたいな雰囲気になるベストな形は意外とないものです。
ところが、1620円で買えてしかもマストバイなサングラスがユニクロにあったのです!
▼サングラスはなぜ日本人は似合わないのか?
オススメがこちら。「レイバン」を彷彿とさせるような流行り廃りのない「ウェリントン」と呼ばれるタイプ。丸型の小さめな「ラウンド」型などは流行の波もありますが、このウェリントンは長く何年も定番として君臨し続けている形。まず種類としてはハズレではないでしょう。
また今、フレームが太く、レンズが大きいものもありますが、フレームは太いほど、またレンズは大きいほど違和感が出やすく、合わせ方のハードルが上がります。なぜなら、通常あるべき顔とまったく違う印象を与えるからです。「ゴツいシルバーアクセサリー」や「裾が広がったブーツカットパンツ」同様に過度にデザインされたものは不自然な印象を与えます。選ぶべきは自然に感じさせるような細めのフレーム、小さめのレンズ。サングラスに慣れていない人でもサラリと自然にかけることができるものです。
しかし、かといってフレームは細いほど、レンズは小さいほどいいというワケでもないのが難しいところ。というのも、サングラスは「眉毛が隠れた」ほうがカッコよく見えます。外国人のほうがサングラス姿が似合うのは、ここです。画像検索すれば納得ですが、外国人の目と眉毛の距離は非常に短く、サングラスをかけたときにレンズの中に眉毛まですっぽりと収まるのです。そうすると表情がわかりにくくなり独特の雰囲気になります。一方、目と眉毛が離れた日本人がサングラスをかけると、レンズの上にヒョコッと眉毛が出てしまい、完全には表情が隠れず、なんだか「間抜けさ」に見えてしまうのです。それが、日本人が似合わない理由です。
なので、日本人が選ぶべきサングラスは、眉毛が少し隠れるくらいのサイズでありながら、かつなるべく小さく細いフレームという微妙な要求をこなさなければならないのです。
▼日本人向けにつくられた完成度の高いデザイン
さて、ではユニクロのサングラスはどうかと言うと、まさに日本人の目と眉毛に合わせた抜群のサイズ感です。私は大多数の日本人と同様、目と眉毛の距離が離れているほうですが、このサングラスをかけると「スッポリ」とまではいきませんが、眉毛の大半が隠れて外国人のような雰囲気、表情がきちんとつくれます。
またフレームはやや細めにで、違和感を覚えるほどではありません。このあたりのサイズ感はまさに上述のとおり。難しい日本人の顔に合わせて的確にデザインされています。
⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=888084
さらにこの値段からは考えられないのがその機能性。紫外線99%カットという「UVカット」機能はもちろんですが、PCなどから発せられるブルーライトを低減する効果も保証されています。単に安く形がいいというだけでなく、機能性もバッチリ。さすがはユニクロ。コスパ最強です。
今回ユニクロは色々な形のサングラスをリリースしていますが、オススメはこのモデル一択。大きさもデザインも万人に似合うベストです。色はブラックに加えてべっ甲ふうのダークブラウンも展開。このあたりは好みでもいいでしょう。べっ甲のほうがやや夏らしい業界人風な雰囲気があります。間違いないのはブラックですが、少しひねりを加えたい方はダークブラウンでもOKです。
服も小物もそうですが、日本人には日本人向けに作られたものが一番似合います。万人に似合うように苦心してつくられたであろうユニクロのサングラス、今年はこれが一押しです。漠然と憧れを持っていた人もこの夏はサングラスデビューしてみてはいかがでしょうか? 失敗したとしても1620円。エイヤッと試してみてください。<文/MB>ファッションバイヤー。最新刊『MBの偏愛ブランド図鑑』のほか、『最速でおしゃれに見せる方法 <実践編>』『最速でおしゃれに見せる方法』『幸服論――人生は服で簡単に変えられる』など関連書籍が累計200万部を突破。ブログ「Knower Mag現役メンズバイヤーが伝えるオシャレになる方法」、ユーチューブ「MBチャンネル」も話題に。年間の被服費は1000万円超! (Twitterアカウント:@MBKnowerMag)『MBの偏愛ブランド図鑑』 今着るべきブランド60の歴史や特色を、自身が愛用する品とともに徹底紹介 |
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