スポーツジムで煙たがれる“教えたがり系の客”とは?
価格競争や新サービスの誕生で接客業が進化するなか、あなたも気づかぬうちに迷惑客になっているかも……? [好かれる客/嫌われる客]を探るべく、プロの本音に迫った
【スポーツジムで好かれる客/嫌われる客】
◯ 元ヤンキーの客
× ストイックな客
ジムといってもいろいろあるが、まずは格闘技系。経営者に話を聞くと、なんと好かれる客第1位はジムに来ないのに毎月カネを落としてくれる幽霊会員。続いて第2位は血気盛んな元ヤンキーだとか。
「ケンカ自慢で乗り込んできて、ひ弱そうなサラリーマンに練習で負けると、心が折れて来なくなる。強い=偉いの縦社会に生きてきたから、居着くヤツは案外マナーもしっかりしてるし、仲間思いで協調性はあるんだよね」
幽霊会員になるケースが多いことから、元ヤンキーは実質1位といえよう。逆に嫌われるのは、練習の虫なんだとか。
「プロ志望ならばまだしも、一般生徒が多い格闘技ジムで自分の強さだけを追求されても困る。この手のヤツは、他人に対抗して熱くなって、練習でほかの生徒を怪我させたりするんだよね」
こういった経験者のなかには、長年使い古した“マイ道着”の臭いを注意される人もいるという。
「技の知識が豊富すぎて、人に技術を教えたがるヤツも迷惑。コッチは基礎から教えてんだ!と」
この教えたがり系は、運動不足解消のための一般的なスポーツジムでも煙たがられる傾向にある。
「長年鍛えているようなビルダー系が、勝手に『そのやり方じゃ筋肉つかねぇよ!』と声を掛けて指導する。経営者的には、あんまりつらい筋トレでイヤになってやめられると困るし、なかには『パーソナルトレーナーやります!』と儲けようとしたりするヤツもいる」
ジムでは他人ではなく、あくまで己と戦う客が好まれるのだ。
― 店員が選ぶ[好かれる客/嫌われる客] ―
この特集の前回記事
ハッシュタグ