パチスロ6号機&設定付きパチンコは業界の救世主になれるのか?
POKKA吉田&木曽崇のギャンブル放談<5>
‘05年に初のパチスロ5号機が登場して以来、実に13年ぶりに新要件機として登場したパチスロ6号機。パチンコ・パチスロファンはその新たなゲーム性に期待と不安を抱いているのだが、実際のところ評判など含めてどうなのか? ぱちんこジャーナリスト・POKKA吉田氏とカジノ研究家の木曽崇氏がギャンブルをキーワードに言いたい放題しゃべりまくり、斬りまくる『POKKA吉田&木曽崇のギャンブル放談』では、そんなパチスロ6号機と新たに復活した設定付きパチンコについて語ってもらった。
──今年2月に風営法施行規則が改正され、パチンコ台に最大で6段階の「設定」をつけることが可能になりました。あれは、POKKA吉田さんとしては、どう評価していますか?
POKKA吉田:パチンコ台の設定について、俺はいいことだと思ってるし、業界的にも好意的に受け止められていますね。8月に3つの型式が出たんやけど、そのうちの「Pフィーバー革命機ヴァルヴレイヴ」(SANKYO)って機械が、注目されました。初日の稼働データがすごくよくて、しかも店側の粗利が若干の赤字やったんです。普通は導入初日から赤字なんてことになれば、パチンコ屋は「台の不具合だ」とか「攻略法があるぞ」って騒ぐんですが、今回の場合は、店側も頑張って高設定を入れていたということです。
木曽崇:僕もパチンコ台に設定はあるべきだと思ってます。でも、設定を入れるのと同時に、曲げられない釘に移行しないと理屈が合わない。以前の対談記事でもPOKKA吉田さんが指摘してたけど、釘を開けるのは、パチンコ台の無承認変更に当たる罰則付きの違法行為ですからね。
POKKA吉田:現状のパチンコ屋では、設定と釘と両方をやれるんです。釘を開けて設定も高いか、釘は閉めてるけど設定高いか、釘は開いてるけど設定低いか、設定低くて釘も閉まってるかという4パターン。お上としては、設定を導入することで、そうした釘調整や釘曲げの抑止になるって公言しているんですが、要は釘問題を解決する気がないのよ。
木曽崇:本当にそうなんだよね。釘曲げはもうやめようよって思いますよ。釘を曲げられない樹脂に置き換えて、叩いたら折れる仕様にすればいいのに。わざわざ金属の中でも加工が容易な真鋳の釘を維持したいのは、真鍮釘を作っている会社に警察庁がなにか利権を持ってるからなんですかね? そうじゃないと理屈が合わなすぎますよ。
釘問題を放置し続ける警察とパチンコへの設定導入
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