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新年に立てた目標を今年こそクリア 「行動の習慣化をサポートするアプリ」2選

~柳谷智宣の「デジタル四方山話」第30回~

 2019年がスタートしたが、新年の目標はどんなものを考えているだろうか?  現実味のある目標なのであれば、確実にクリアし、年を追うごとに高みへ向けて階段を上っていきたいところだが、もし昨年と同じ抱負なら要注意。何も対策を立てなければ、また実現せずに今年も終わってしまうだろう。  

今年こそ、目標を達成したい!

 目標は人それぞれだが、年収アップのほか、ビジネススキルを向上させたり、人脈を広げたりしたいと思っている人もいるだろう。資格取得もあり。ただ、取得しやすい資格は、当たり前だが実際のところ価値は低い。そこそこの難易度の資格であれば、コツコツと勉強するしかない。もちろん読書、筋トレやダイエット、休肝日を作ることで飲みに行く、小説家デビューするためにコツコツブログを書くというのもいいだろう。  言いたいのは、意識高い系の目標に限らず「頑張ろう」と思うだけでは実行できないということ。普通の人だと、新しい習慣を身に着けようとしても成功率は8%しかない。

目標達成に向けた行動の習慣化をアプリがサポート!

 そんな目標達成に向けた行動を支援するアプローチ方法として、今回はスマホアプリを紹介したい。自分でインストールして自分で操作するので、強制力があるわけではないが、習慣化を大きくサポートしてくれる効果はある。  まず最初に紹介するの「自分ルール」というアプリは、自分で目標と達成時のポイントを設定できる。行動ごとにアラームを設定でき、時間になれば通知が表示される。行動したら、タップすればポイントが増えていくのだ。通知が来ることで、「あ、やらないと」という動機付けになる。ユニークなのが、ポイントを使う機能も備えている点。例えば、「BARに行く」に「200ポイント」を設定し、溜まったポイントを消費していくのだ。

「自分ルール」で習慣化したい項目を追加し、実行したらタップするだけ

 ライターであれば、原稿を納品したり、午前中に起きたり、読書したり、ブログを書いたり、外国語を学習したりしたら、20ポイントとかを得られるようにして、BARに行くには200ポイント、高級ウイスキーを購入するのは300ポイントと設定する。自分へのご褒美をコントロールし、目標達成に向かって最短距離で疾走できるのだ。

ポイントを貯めて目標に向かって上っていこう。「使う」で自分へのご褒美を設定することも可能

 どうしても一人ではサボってしまう、というなら「みんチャレ」がオススメ。新しい習慣を身につけたい人たちが集まり、5人1チームでチャレンジするアプリ。匿名で参加できるのがSNSとは異なるところ。チャットで報告したり励まし合いながら、三日坊主を防止できる。

ダイエットや学習といった様々なチャレンジが登録されている。空きがあるチームにジョインしよう

 人とコミュニケーションが発生するが、だからこそ強制力が高まる。もちろん、最後は自分が行動する必要があるものの、楽しく目標に向かって努力できるのが面白い。例えば、筆者は読書チームを作ったことがあるが、参加している人の報告で面白そうな本を見つけ、何冊も購入したことも。いい刺激になった。  現在、募集しているチームを見ると、TPEICスコアアップ、漢検合格、宅建合格、偏差値を上げたい、週40時間勉強など、勉強系だけでもたくさんある。5時起きや、逆に8時間睡眠など、早寝早起きのチームも多い。もちろん、自分でチームを作成することも可能だ。

チャレンジを成功させれば目標に近づける。筆者は「3日に1冊本を読む」というチームを作り、達成した

 最初はつらいかもしれないが、行動がすべて。まずは動き出すことが重要。習慣化サポートアプリを活用し、2019年も実りの多い年にしよう。
お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に原価BARをオープン。2021年3月には、原価BAR三田本店をオープンした。新型コロナウイルス影響を補填すべく、原価BARオンライン「リカーライブラリー」をスタート。YouTubeチャンネルも開設し生き残りに挑んでいる
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