お金

ラーメンに1000円近く出すのに「ブランド品は興味ない」という人の間違い

 腕時計投資家の斉藤由貴生です。私は、現代のおかしな消費を変えるために実践を重ねながら、いろいろ研究してきました。私は30代のいわゆるバブルを全く知らない世代です。所有欲の薄い世代とは言われますが、私の場合は、むしろ価値あるものは我慢せず所有したいと考えています。そんな私の価値観を、不定期ですがご披露したいと思います。

斉藤由貴生

第12回 「節約のため」と部屋が貧相になるのは単なる言いわけ

 よく、「身の丈の生活」という言いわけをしがちです。でも、前回の話でおわかりになったかと思いますが、結局、消費の仕方次第で、実現できることが多いのです。それを、「自分はブランドには興味がないから」「この程度の生活で十分だし」と決めつけてしまうのは、結局、言いわけにしかすぎないと思っています。  私から言わせれば、価値のあるモノと自分は関係ないと思っている人ほど、自分自身の価値を下げています。だって、恋愛だって結局、「その相手から選んでもらえるか」が勝負になるじゃないですか。もちろん、「モノの価値で自分の価値を決めつけてもらいたくない」とお思いかもしれませんが、あなた自身を表すそのお部屋に大切な人を堂々と招待できるでしょうか。自信のある人は、喜んで自宅に人を招きます。そして、どんどん人に会いに行きます。モノの価値がその人を高めて、どんどん魅力的な人物にしていきます。

価値ある消費をしつつ抑えるべきところを抑えれば、豊かな生活ができますよ

 もし、あなた自身が、今の自分に自信がないと思うなら、他人が勝手に決めつけたモテ服を言われるがまま買ったりするのではなく、前回登場したBさんのような“価値のあるモノを買う消費スタイル”を目指してみてください。それができるようになると、周囲に流されることなく、自らのスタイルが確立されて、自信になります。  ダメな消費をしている人こそ、周囲に流されやすい。流されまくって、結局何も手にしていない典型が、前回の知らず知らずのうちに浪費しているAさんです。価値のあるモノを見極められるかどうかが、人間力を決める、というのはこういうことなのです。
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外食で実践している「選ぶという楽しみ」
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1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

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