慌ただしい年末年始も一段落し、改めて新しい年の身辺を整えたいこの時期。少しでも賢く買い物をするため、知っておきたい「プロの視点」を伝授する!
加速するカメラ性能競争。二大中華系メーカー間で勢力図が変化
国内外の新製品が絶えず登場し、苛烈な市場競争が繰り広げられるスマホ業界。そんな最新スマホ事情に精通するアスキースマホ総研のスピーディー末岡氏はスペックの高さにとにかくこだわって、自身のスマホを選んでいるという。
「CPUの型番、カメラの画素数、画面サイズなどスペックはいろいろありますが、スマホは基本的に数値が高ければ高いほど、満足度も高くなります。もちろん価格も高くなりがちですが、それでもハイスペックな最新機種を持てば、最近のスマホの進化を改めて実感することができます」
そんなスペック最重視の末岡氏のお眼鏡にかなったのがソニーの「Xperia 1」だ。
「21:9のディスプレイに加えて、カメラも3眼レンズで超広角、標準、望遠を搭載。想像以上の使用感で申し分ナシです。ハイスペックなスマホを求める人はぜひ使ってみて、その性能のすごさを実感してもらいたいです」
ソニー Xperia 1
さらにカメラの性能に特化して徹底的にこだわるならば「HUAWEI P30Pro」一択になるとのこと。
「現在『スマホカメラで世界一』との評価を受けている同機種は、画質のきれいさはもとより、50倍のデジタルズームと超広角という機能を兼ね備えていて、実際に撮ってみると、そのきれいさに本当に驚かされます。どんなシチュエーションでも対応してくれますし、これだけスマホのカメラが発達してしまうとコンデジの存在意義がなくなってしまいますね」
一方、コスパという観点から優秀なのが次の2機種になる。
「サムスンの『Galaxy A20』はミドルレンジのスペックなのに約2万円という価格で、主に調べものやSNSくらいしか使わないライトユーザーには最適。シャープの『AQUOS sense 3』もミドルレンジながら、動画観賞程度なら申し分ないパフォーマンスの高さを備えています。防水防塵耐衝撃性能に加え、おサイフケータイも入って、値段も3万円台と良コスパモデルです」
そして、5位には’19年12月に日本初上陸した世界第4位のスマホメーカー・シャオミがランクイン。
「1億800万画素を含めた5眼カメラのスマホを武器に、日本のSIMフリー市場に参入したシャオミの『Mi Note10』。スペックはミドルハイで、価格は5万円台。この価格帯でこのカメラ性能はかなりのコスパ。現在、政治的問題を抱え、弱っているHUAWEIを超え、スマホカメラ分野でより存在感を出していくかもしれません」
▼1位 ソニー Xperia 1 実勢価格:7万9975円
映画と同比率の21:9ディスプレイを採用。「Xperia 1 が大きすぎるという人には兄弟モデルのXperia 5がオススメ」(末岡氏)
▼2位 HUAWEI P30 Pro 実勢価格:9万288円
4000万画素の超高解像度メインカメラに加え、2000万画素の超広角カメラ、光学5倍の望遠カメラなど、カメラ機能満載なのが特徴
HUAWEI P30 Pro
▼3位 サムスン電子 Galaxy A20 実勢価格:2万1384円
機能を最低限に抑え、スマホ初心者でも使いやすい。3000mAhの電池容量で、140時間以上の電池持ちも魅力。初めての1台に最適
サムスン電子 Galaxy A20
▼4位 シャープ AQUOS sense 3 実勢価格:3万4980円
電池持ち1週間の大容量バッテリーに加え、AQUOSならではのディスプレイを楽しめる。「ゲームをしない人にオススメです」(末岡氏)
シャープ AQUOS sense 3
▼5位 シャオミ Mi Note 10 実勢価格:5万8080円
望遠、広角、超広角、ポートレート、マクロという5台のカメラレンズを搭載。「ゲーム利用者でも十分満足できるスペックです」(末岡氏)
シャオミ Mi Note 10
(税込価格。取材時の編集部調べ)
【アスキースマホ総研主席研究部員・スピーディー末岡氏】
「ASCII.jp」などで、長年にわたってスマホ記事を担当。スマホを選ぶ際は、スペックを重視する「スペック厨」でもある
<取材・文/週刊SPA!編集部>
※週刊SPA!1月7日発売号の特集「プロが買ったもの一覧」より