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貧乏だったローランド様が成功できたワケ

いまの仕事楽しい?……ビジネスだけで成功しても不満が残る。自己啓発を延々と学ぶだけでは現実が変わらない。自分も満足して他人にも喜ばれる仕事をつくる「魂が燃えるメモ」とは何か? そのヒントをつづる連載第228回 シャンパンタワー「現代ホスト界の帝王」の異名を持つローランドは独特な名言とともにセレブな生活が話題になりました。仕事ではサヴィルロウの名店『ハンツマン』のタキシードを愛用し、プライベートではロールス・ロイスを愛車にしています。  自宅の高級マンションも豪華です。リビングの家具はすべてカッシーナ、ベッドはジョルジオコレクションなど一流ブランドで揃えられています。また、マンション暮らしを始める前は、高級ホテルに連泊していました。

ナンバーワンホストへの道

 そんな彼も最初からリッチな生活を送っていたわけではありません。下積み時代はコンビニのパン一つだけで済まし、歯磨き粉を見て、「食べられるかな」と思うこともあったと言います。  それがなぜバースデーイベントで月間6000万円以上を売り上げ、歌舞伎町ナンバーワンホストと言われるまで躍進できたのか。人は誰かに心を揺さぶられることで、決断や行動ができるようになります。それが人物の影響です。ローランドが影響を受けたのは、自分の父親です。

知られざる父親の影響

 ローランドは父親について、「有名アーティストと仕事をする機会も多いミュージシャン」と明かしています。彼は中学二年生だった時に、その父親に「今からバーに来い」と呼び出され、「男の幸せってなんだと思う?」とたずねられました。  ローランドが「いい車に乗ること?」と答えると、父親は「違う。惚れた女に振り回されることだ」と言い切りました。このやりとりについて、大人になったローランドは「女性のわがままを実現するには、時間的・経済的余裕がなければならない」と考え、「『おまえも仕事を成功させ、経済的にも時間にも余裕のある男になれよ』。そう伝えたかったのだと解釈している」と振り返っています。  この時の彼の心情は「お手本」です。自分も父親のように、好きな女性に振り回されることができるくらいの男になりたい。このように影響を受けた相手に自分を重ねることで、人は決断や行動ができるようになります。
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影響はアレンジできる
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コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る」。著書『人生を変えるマインドレコーディング』(扶桑社)が発売中

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