更新日:2022年09月02日 12:26
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「ウマ娘」ファンの競馬ビギナーでも通になれる。2022年注目3歳馬を元競馬誌編集長が解説

ウマ娘ファンの流入&ダビスタ世代の競馬復帰が競馬人気を押し上げた

調教

写真はイメージ

 2021年のJRAの総売り上げは、前年比3.6%増の3兆0911億1202万5800円で、10年連続のプラスとなりました。コロナ禍による巣ごもり需要の恩恵もあるでしょうが、ウマ娘による新規ファンの流入が大きそうです。  それに加えて、ダビスタから競馬にハマった世代が、子育てを終えて競馬に戻ってきている印象もあります。いずれにせよ、最近競馬を始めた方や、復帰して感覚を取り戻そうとリハビリ中という方が多くなっているはず。そういった方たちのために、今回は競馬歴ウン年のベテランファン相手にも通ぶれる……2022年のクラシック展望をお届けしたいと思います。

2歳チャンピオンたちの評価はいかに

 牡馬クラシックの中心はやはり2頭の2歳チャンピオン。3戦無敗で朝日杯フューチュリティSを制したドウデュースと、2分0秒6の好タイムでホープフルSを制したキラーアビリティです。  ドウデュースの馬名由来を調べると「する+テニス用語(勝利目前の意味)」とありますが、実際、JRA賞の最優秀2歳牡馬に選出され、クラシックは「勝利目前」といった状況です。ハーツクライ産駒で、距離延長への不安が少ないのが同馬の強み。好位から速い上がりを繰り出せる競馬センスに長けた馬で、クラシック戦線で中心的存在になるのは間違いないでしょう。  この馬の通ぶりポイントは「武豊騎手」。朝日杯フューチュリティSは武豊騎手との相性が悪いレースとして知られており、この馬での初制覇は、実に22回目の挑戦でした。これで武豊騎手が勝っていないG1はホープフルSをのみ(ちなみにホープフルSは2017年にG1に昇格)。まだ先の話ですが、年の瀬に「武豊騎手はホープフルSを勝てるかなあ」と呟けば、通ぶれること請け合いです。  また、同馬のオーナーであるキーファーズの松島代表は「武豊と凱旋門賞を勝つ」という夢を掲げていることで知られています。このままクラシックで活躍することがあれば、秋には「いざ、凱旋門賞へ」という話が出ているかもしれません。
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ディープインパクト産駒最後の大物
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馬券攻略誌『競馬王』の元編集長。現在はフリーの編集者・ライターとして「競馬を一生楽しむ」ためのコンテンツ作りに勤しんでいる。
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