スマホから削除された“浮気の証拠データ”を完全復旧。離婚弁護士たちの新たなビジネス
◆弁護士に広がる格差
かつて、医師と並べられて高年収の資格として知られていた弁護士。だが、近年では弁護士内での収入格差が各メディアで報じられている。
原因の一つと言われるのが、弁護士の数。弁護士白書2014年版によると、弁護士の数は10年前の2万224人(’04年)から1.7倍の3万5045人(’14年)にまで増えた。
新人弁護士の中には、奨学金という名の借金を抱えた低賃金で働くイソ弁(居候弁護士)も少なくない。新司法試験導入以降、弁護士の入口として機能していた法科大学院の中には最近になって学生募集を停止する大学院も出始めるようになった(神奈川大学、東洋大学など)。
◆裁判の証拠資料に使える!スマホデータ復旧で弁護士がボロ儲け
弁護士の収入は、依頼者からの相談料、実際に裁判を請け負った際の着手金、裁判で勝った場合にもらえる報酬などによって構成されている。
だが近年、こうした従来の収入モデルではなく、「サイドビジネス」によって稼ぎを増やす弁護士が現れ始めている。
それが、スマホのデータの復旧を請け負う「離婚弁護士」だ。離婚裁判の場合、パートナーの浮気証拠の提出が、判決を大きく左右することがよく知られている。
そのため、LINEやメールなど、浮気のやりとりが残されているであろうスマホデータは法廷においてとても重要な証拠となる。しかし、証拠隠滅のためにこれらを削除してしまう当事者は少なくない。
こうした現状を救うのが、スマホデータを復旧する弁護士たちだ。証拠次第で判決が大きく変わる以上、それなりの報酬を払ってでも彼らが重宝されることは想像に難くないだろう。
驚くのは、その技術だ。削除済みのLINEやメールのデータ復旧はもちろん、破壊されたスマホでも、データを完全に復旧することも不可能ではないという。
料金は3万~10万円ほどで、法律事務所がデータ復旧の技術を持つ専門家を抱えることにより、データ復旧から証拠提出まで一連の作業をスムーズに行うことができるようになっているという。
単なる離婚相談にデータ復旧という付加価値を持たせることで、利益を生み出す。本業以外の価値を顧客に提供する弁護士の存在は、競争が激化する弁護士界のなかで今後より増えていくことは間違いないだろう。
<取材・文/日刊SPA!取材班>


【関連キーワードから記事を探す】
「公衆便所」「無価値のクソ」水商売女性のSNSにクソリプを飛ばす“インターネットぶつかりおじさん”の意外な正体
5歳の女の子が“ピアスを開ける動画”が物議。母が「むしろ幼稚園のうちに開けておくのが良い」と考えたワケ
元セクシー女優が明かした“アンチとの衝撃トラブル”「PTSDと診断されて、閉鎖病棟に3ヶ月入院することに」
「興味ない」は大人の厨二病。ネット上でもスナックでも嫌われる“酸っぱい葡萄な男”たち
V系バンドマンの“黒歴史”、変貌ぶりがSNSで話題に「本当は出したくない写真だったんです(笑)」
【実録】大手銀行の社内セックス事情!女性行員が証言する「会議室セックス以外でもあらゆる場所で…」
「もう織姫と彦星の気持ち」“田中圭構文”を書いてしまう男性の正体。本気に見えても「遊んでいる」のは明らか
永野芽郁&田中圭の不倫疑惑で浮き彫りになった“社会の問題点”。古くて危険な思考の正体とは
「3分の1は不倫客」ラブホテル支配人が明かす、不倫客が増える曜日と“匂い対策”で喜ばれる意外なサービス
“別れさせ屋”の依頼件数が急増…相談が多い意外な職業とは?250万円かかっても依頼が途切れないワケ
値上げの本番は夏以降。出口の見えない修羅場が多くの世帯を苦しめる
手取り年金16万円の74歳、子供への仕送り4万円。相次ぐ値上げに不安の日々
炊き出しに並ぶ人々。ホームレスは少数派、タワマン在住も…貧困転落の防波堤
年収300万円の男性44歳、インフレ貧困に転落しそう。カードローン3万円が返済できない
手取り21万円で毎月5万円以上も貯蓄する40歳女性、賢い節約のヒミツ
上司にお酒の水割りを作るのは違法?意外と知らない「酒税法の落とし穴」を弁護士が解説
「出社前に自宅で涙が止まらなくなり…」退職代行で2社辞めた“リピーター”33歳、意外な場面で感じた“辞めグセの片鱗”
「女性の反応が欲しくて……」局部写真を送るチン凸男の心理とは?
弁護士なのに食えない!貧乏弁護士に詐欺グループが“提携”を持ちかける闇
正義の味方を装い、詐欺に加担する「闇堕ち弁護士」の実態。各地で二次被害が増加
この記者は、他にもこんな記事を書いています