第409回

4月2日「やってみよう」

・ゲーム実況が面白くてたまらない今日この頃。遂にチャンネル開設を申請。これも4月1日付けで書けば良かったかな。

・ピンと来た人、特にクリエーターの皆さん、連絡下さい。

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4月3日「幻想の残像」

・大学の再来年卒業者、つまり新3年生の就職戦線が既に過熱しているらしい。就職活動の必死さは、そもそも終身雇用制度を前提にしたものだった。今はせっかく入ったところでいつクビになるかわからないのである。企業側にしたら理論的には給料1ヶ月分を払えばいつでもクビにできるのだし余裕のない今はその理論通りのことが行われている。いまだにスーツ着て髪切って1年も費やして必死でぺこぺこしてまわるほどのものでもないのではないか。

・つまり一流大学に入ることも、さらには受験に特化した勉強に時間を割くことも、同じである。

・ところで企業が社員の一生を保証してくれるという幻想が機能したのはせいぜい1960年からの30年間くらいである。新入社員として就職して予定通りに定年まで過ごせた人って、ものすごく少ないのだ。

4月8日「学びつつ教える」

・大学(大学院)の授業、スタート。資料の書面や映像はもうあまり使わないようにしてできるだけ喋ることにする。今は現在進行形の事象が一番面白いからだ。大学なんか通っている場合ではないんじゃないか、という結論になると自己矛盾するんだけど。

・来年あたりからは授業をニコ生でやりたいと思ってるけど、そういうわけにはいかないんだろうね。

PROFILE

渡辺浩弐
渡辺浩弐
作家。小説のほかマンガ、アニメ、ゲームの原作を手がける。著作に『アンドロメディア』『プラトニックチェーン』『iKILL(ィキル)』等。ゲーム制作会社GTV代表取締役。早稲田大学講師。