我々四十路世代が子どもの頃に熱中したことと言えば、神社や空き地でのエロ本探しとミニ四駆である。かくいう私も学校からの帰りには神社に寄って最新刊を探し、帰宅するとコーラを飲みながらミニ四駆作りに励んだものである。
毎月の小遣いを握りしめ、おもちゃ屋に行くも買えるパーツはごくわずか。毎月数百円かけてチューンアップし続けた愛車だったが、中学生になると同時に「ミニ四駆? そんなガキの遊びやってられっか!」と言ってエロ本探しのみに専心することとなり、今に至っているわけである。
ある日、娘の保育園のパパ友から「テポドンさん、ミニ四駆やりながら遊べる店があるんだよ」と、教えられたのがこちらのDRIBARなのである。
全国大会の常連から初心者まで楽しめる
日曜日の昼下がりにフラリと店に入ると、出迎えてくれたのはゆゆちゃんとめぐちゃん。ゆゆちゃんは系列のメイドカフェでも働いているので、嬉しいメイド服でのお出迎えである。
実に28年ぶりに“ハンドルを握る”わけである。初心者同様の私を優しくサポートしてくれたのは、スタッフの2人と保戸田直人店長。「テポドンさんは42歳ですか。じゃあ、思い出のあの一台を組み立ててみましょう」
そう言ってカウンターから取り出したのは、我らが熱狂したエンペラーだったのである。
愛車を駆ってサーキットの狼になれる!
ニッパーを片手にチョキチョキしながら作っていく。思わず30年前の夏の日を思い出し、感慨に耽ってしまった。「懐かしい~って言いながら、作られるお客さんは多いですね。あとは日曜日にお子さんといらっしゃる方も。テポドンさんみたいにン十年ぶりに始めて、いきなり全国大会までいっちゃった常連さんもいます」(ゆゆちゃん)
聞けば、大人が参加するオープンクラスのミニ四駆の大会は常に盛況で、2万人規模の大会も行われているという。動画サイトで大会の様子を見せてもらったのだが、盛り上がるオッサンたちもさることながら、ミニ四駆のスピードにもビックリ。こんな速かったっけ……と、しばし見入ってしまった。
「お子さんと一緒にミニ四駆を作り始めて、そのままお父さんだけハマって続けられるケースも多いんです」(保戸田店長)憧れのサーキットを42歳にして初めて攻める
確かに男のコの親なら、一緒に来て父ちゃんはビール片手に……なんて楽しみもできるので、休日は家族で来店する方も多いとか。できあがった愛車を使ってレーススタート。オラ! 行けぇ~! と自然と声が出てしまう。しかし、我がエンペラーは敢えなくゴール前でめぐちゃんの愛車に抜かれ万事休すだったのである。
【DRIBAR】住 東京都豊島区南池袋3-13-17 MASHITA5ビル6階
電 03-5927-8847
営 月~木18~23時 金・祝前日18時~翌5時 土15時~翌5 時 日・祝15~23時
料 90分1500円(延長30分500円) 飲み放題・走らせ放題
※小中学生は90分750円(延長30分250円)
撮影/渡辺秀之
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テポドン エロ系実話誌などで修羅場をくぐったロクデナシがSPA!流の夜遊びに突撃!
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