夏の終わりのことである。久しぶりに歌舞伎町でしこたま飲んで、セーラー服を着てJKを自称する24歳のJKガールズバーの呼び込み女に誘われ、たまにはガールズバーでも攻めてみっか~と思い始めていた私の目に飛び込んできたのが「ニューハーフスナック」なる看板。
ニューハーフといえばショーパブが一般的なのだが、スナックという言葉に妙に心くすぐられた私は、JKガールズバーに入店する直前に「やっぱ、JKよりもNH(※ニューハーフ)がいいや」と踵を返して入店したのが今回のお店、Lady Madonnaなのである。
新しい世界の扉を開く夜
扉を開けるとめぐみママを筆頭に5人の野獣、もとい美女が出迎えてくれた。お店のコンセプトをオーナーのくまこママに聞いた。
「落ち着いた雰囲気で飲んでもらいたいから、スナックにしたのよ。内装もラウンジっぽくしてね」なんてくまこママが話しているその横で、はにかみながらお酒を作ってくれたすずちゃんはショートカットが愛くるしい、こちらは本物の“美女”。
くまこママによれば、「歩いてるすずを見て、ニューハーフってわかったら、その人はかなりのニューハーフ通よ!」とのことだが、確かにもう、別に“付いて”いてもイイや、オレ……と思ってしまうレベルである。そんな私にドリンクをおねだりしてきたのが、チーママのめぐみママ。
さぁ、新しい世界の扉をめぐみママたちと開こう!
「ね~ね~、これを搾ってカクテル作るのよ~」
と言いながら、バナナとオレンジを抱えていたのだが、それは思わず飲む気をなくすイチモツオブジェにかたどられていたのであった。その姿を見たくまこママが、私にこう囁いた。
「ウチのめぐみ、あだ名がローションっていうのよ。なんでか知ってる?」
「わかった。普段から使ってるからでしょ?」
「そりゃ使うけど違うわよ。やることなすこと滑りまくるから、ローションっていうのよ」
キャバクラのクソトークとは一線を画す素晴らしいトークが炸裂すると、飲みまくりの喋りまくりで一気にギアがトップに。さらにドラァグクイーンの狂虎さんも乱入して、素晴らしき夜の動物園の開演と相成ったのである。
なぜか落ち着くマシンガントーク
いやぁ~一体全体、どこが落ち着いた雰囲気なんでしょうね……。でも、これが不思議と気持ちは落ち着くのである。飲んで、飲んで、酔った勢いですずちゃんのセクハラをしようとして腕をつかまれてハタと気づいた。そうだ、彼女たちニューハーフは男の心も体もツボがわかるからだ……と。
気になる料金は、ワンセット5000円。ボトルは6000円からと良心的。ホームページには「※可愛い綺麗なキャスト:Price Less」と記載されているが、「可愛い綺麗なキャストはどこにいるんだ?」なんて無粋なことは聞かないようご注意を。
【ニューハーフ スナック Lady Madonna】住 東京都新宿区歌舞伎町1-4-8 らんざんビル2F
電 03-6380-2077
営 21時~翌5時
料 ワンセット5000円、ボトルキープ6000円~
女性客も歓迎。本格的なカクテルやワインも楽しめる
撮影/赤松洋太
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