夏はもう目の前。シックスパックの腹筋でビーチのギャルたちの視線をくぎづけにしたいのだが、どうしても筋トレをする意欲が湧かない。いつだって、一歩踏み出す勇気は女のコからもらっているルイスっす。よし、今回は筋肉女子に背中を押してもらうぞ。というわけで、池袋の「筋肉女子マッスルガールズ」に向かった。
「いらっしゃいマッスル!」
盛り上がった筋肉で、Tシャツがはちきれんばかりの女のコたちがコンセプトに寄せた駄洒落で出迎えた。鍛え抜かれた大胸筋でマシマシになった巨乳群に視線が向かってしまうが、次第に広い背中からぶっとい二の腕へと移る。色欲ではなく単純にごつい体を触りたい衝動に襲われる。
「筋トレするのは歯磨きと一緒。一日の予定に組み込まれているんです」よたマッスルが大胸筋上部をみなぎらせて笑う。そして、8月のボディビル大会に向けて腹筋バキバキのえりマッスルが、サワーが入ったピッチャーに渾身の力でグレープフルーツを搾り注ぐ「マッスル生絞りサワー(2000円)」をサーブしてくれる。果汁がフレッシュに感じるのは気のせいか。飲みすぎか。
「わたしにとって、筋トレは精神安定剤みたいなもの。今日の筋肉のハリはどうかなって、自分の体をつい触っちゃうのがトレーニーあるあるかな」(えりマッスル)
男性客を軽々担ぐ元警察官AV女優店内で使えるチップを購入すれば、スポブラと胸の間に差し込めるし、お姫様抱っこや体重65kgの俺を担いで肩車スクワットもしてくれる。
「バーベルスクワットでマックス105kgを何回もいけるから余裕、余裕」
涼しい表情で語るよたマッスルは、元警察官で今はAV女優兼プロレスラーと渋滞しまくりの職歴が出色だ。「風俗をやっているコのパーソナルトレーナーを担当しているうちにAVに興味が湧いちゃって、鍛えたカラダを見てほしいし出てもいいかなって。50作品以上撮影しています」(よたマッスル)
ほかにも、外資系企業の社員や整体師、ニューハーフとキャストの経歴はさまざま。アイドルと筋肉女子の異色コンボのMARUマッスルは、筋トレ歴2年ながらバスト95cmにヒップ101cm。ガチムチボディと屈託のない笑顔を眺めながらの酒が、まぁ進むことよ。「筋トレをやるようになって『女のコは細くおしとやかに』という固定観念から解放されました。やめられないです」(MARUマッスル)
筋肉の鎧に身を包んだ強カワ女子たちに囲まれ、自分の細腕に反省しきり。よし、夏を謳歌するためにも鍛えるぞ。筋肥大に逆効果の深夜のバー通いを両立させながらね。
【筋肉女子 マッスルガールズ】
住:東京都豊島区池袋2-41-2 葉山ビル6F
料:30分飲み放題1500円(別途税・サービス料20%)チップ10枚1000円
営:18:00~23:30(土日祝17:00~、火休)
HPはhttps://musclegirls.jimdofree.com/
撮影/後藤 巧
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ルイス 元クラブの黒服。しかし夜遊び自体の経験は浅め。特技は女子の中学時代の部活当て
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