キャバもスナックも、オーセンティックなバーであっても、夜の街を遊び歩いてもいまいちアガらない今日この頃。そんな折、大阪在住のライターK氏から「キタで遊ばへん?」と電話があったもんだから、迷わず新幹線に飛び乗ってしまったのである。
大阪にはキタとミナミがあり、キタは東京でいうなら銀座、ミナミは新宿といったところか。要するにキタは高級、ミナミは大衆といったところである。
「テポドンにキタの遊び方、教えたるわ~」とK氏に連れていかれたのは、芸能人からスポーツ選手まで、関西の遊び人から絶大な支持を集めるキタでも屈指の高級店CLUB DEARだ。
飲んで飲んで飲みまくるキタの女はハイテンション
「東京からですか? うわぁ~、なんかめっちゃ緊張するわぁ~」
いやいや緊張するってのはこっちのセリフというくらいの美女、ゆきなちゃんが席についてくれた。するとすかさず、あいさつ代わりのドリンクのおねだり。
「ええの? 嬉しいわぁ~。あたし、緊張してるからテキーラもらってもいいですか? でも、最初だからビールで!」
と耳を疑うような一言。すると地元事情通のK氏が耳打ちする。
「キタの女のコたちはめっちゃ飲むんですわ。ゲームやって潰れるコもいるし、とにかくスーパーハイテンションなんですわ」
いやはやなんとも、ドリンクをごちそうしても、カシスが2、3滴しか入ってないようなカシスオレンジを飲みやがる東京のキャバ嬢に見せたやりたいものだ。するとまたしてもK氏が耳打ち。
「東京のキャバと違って、キタで飲むときはボトルはボトルでも、焼酎じゃなくてドンペリですよ!」
ふと見渡せば、周囲のテーブルにはズラリとドンペリが置かれ、バブルを彷彿とさせるような爽快な光景が広がっているのだ。ならばここは東京から来た身として粋を見せねばなりますまいと、1本5万円也のドンペリを注文。ここから一気呵成にハイテンションな宴が始まったのであった。とにもかくにも飲み始めると止まらない。一緒に飲んでくれるホステスが、こんなに楽しいなんて……と熱いものが込み上げてきてしまった。
「ドンペリも大好きだけど、テキーラも大好き!」
と最後は本当にテキーラを飲み始めたゆきなちゃん。夜遊びを始めて15年。極上のホステスがテキーラをショットで飲む姿を拝める日が来るとは思わなかった。心の中で、思わずありがとうと言ってしまったくらいである。
それにしても店内のテンションは高く、座って9000円と安くはなく、おまけに平日にもかかわらず行列ができたのには面食らってしまった。とにかく店内が一体感のある盛り上がりなのである。これは東京では味わえない、関西特有のノリなのだろう。
「隣の人とか関係なし! 店のコやお客さんとかみんなでアフターしたりするんだよ!」
こうしたフランクなノリは関西人の人情のなせる業なのか。そして、気がつけば本当に隣席の方々とアフターに行ってしまい、夜更けまでドンチャン騒ぎをしてしまった。来月のカードの請求がおっかないけど、キタが俺を呼ぶなら行ってしまうんだろうなぁ……。なんとも罪な街である。
【CLUB DEAR】
電:06-6442-7775
休:日・祝
営:20時~ラスト
料:1時間9000円 指名3000円 チャージ25% 税5%
関西圏のテレビにも数多く出演する瑠美嬢も在籍するなど、キタでトップクラスの人気を誇る
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