第四十八夜【前編】

歌舞伎町の名物美人姉妹としっぽり楽しむ”双子丼”の夜


【担当記者:スギナミ(31歳)】

 夜の蝶の二大潮流といえば、”お姉系”と”妹系”。ツンデレ美女の本音トークに身も心も責められたい夜もあれば、天然系カワイコちゃんの猫なで声に鼻の下を伸ばしたい夜もある。どちらも甲乙つけがたい魅力ではあるが、記者スギナミの個人的な嗜好としては、三十路を境に妹系からお姉系へとシフトチェンジをした。

 とはいえ、鉄の肝臓を合わせ持ち、ハイボールを浴びるように呑む豪気な姐さんたちの姿を見ているうちに、ふと素に返って思うことがある。たまにはカルアミルクを二、三口飲んだだけでポッと赤くなり、「酔っちゃったぁ」と寄り添ってくる女のコと飲みたいものだと……。

 そんなやりきれない思いを内在する僕の耳に飛び込んできたのは、双子の美人姉妹がきりもりするお店の存在だった。

「お姉さんにキツく叱られた後に、妹に優しい言葉をかけてほしい」

 そう思った僕の足は自然と、そのお店へ向かっていた。

知る人ぞ知る新宿の”こまどり姉妹”


 歌舞伎町「風林会館」の裏側、有名ホストクラブが隣接するビルに「Tamago」はあった。

「いらっしゃいませ~」

 突然のステレオボイスの声の主は、セクシー系の美月(みつき)あすかちゃん(姉)&清純系の美月さくらちゃん(妹)の双子姉妹。黒を基調としたシックな店内で、二人の白い肌がひときわ輝いている。

 当たり前だが、それにしてもよく似ている。声や仕草はもちろん、スギナミの寒いジョークに手を叩いて笑う、その”手を叩く回数”まで一緒という見事なシンクロ具合。常連のお客さんですら間違うこともあるという。

「ついさっきも私をお姉と勘違いしたお客さんが、『昨日のお休みどこか行ったの?』って言うんです。お店で会ってたのに(笑)」

 自分の知らないことを知らない相手から話される。お互い、そんな『ヤヌスの鏡』のような出来事は日常だという。



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「好みのタイプの前だと女のコになっちゃう」(姉のあすかちゃん・写真左)と
「お姉より先に結婚したい」妹のさくらちゃん(写真右)。ともに29歳のA型。
高校時代、お互い同じ相手と付き合ったこともあるという



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Girl’s Bar Tamago
店長は歌舞伎町の有名双子姉妹。
住:東京都新宿区歌舞伎町2-24-6 プラウドビル6F
電:03-3209-0785
営:19時~ラスト 休:日祝
料:60分セットで2500円~(税金・サービス料は20%)
詳しくはhttp://www.nightstyle.jp/tamago/まで




協力/井口 裕
撮影/石川真魚

スギナミ 東京都生まれ。主な出没地域は中野、高田馬場の激安スナック。特技は「すぐに折れる心」
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