第五十六夜【後編】



【担当記者:苫米地(33歳)】

 W杯の話が盛り上がったところで、ビクトリアさんはショーの準備のため退席。タンガと呼ばれるサンバの衣装に着替えるのだという。女のコたちは、約30分のショーのために毎日2時間、2週間の厳しいレッスンを積んでいるんだとか。

 激しいサンバのリズムと共に、ショーが始まった。店員から渡されたシェイカーを激しく振る俺。色とりどりの衣装を着たダンサーたちが目の前にやってきては、鼻先をかすめるようにしてターンし戻っていく。目が合うたびにニッコリと微笑んで手を振ってくれるビクトリアさんにシェイカーを激しく振って応える俺。日本の女のコは眉をひそめるだろうオーバーリアクションでもウケている。今すぐ、ブラジル人になりたい!

 ショーのラストはダンサーと一緒に踊れるダンスタイム。ダンサーに手を取られお客はフロアへ。ここまできたら踊らにゃ損。足踏み程度のダンスをする人が大半のなか、その昔、ブラジルで失笑を買ったステップを披露してしまった俺……。

 国が違えば、文化も違う。日本のキャバクラでは内心気後れしている俺も、ノリ良し、盛り上げ上手のブラジル美女の前では「本当の自分」を思いっきり見せられるのだ!


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色とりどりの羽をつけて激しくステップを踏むサンバダンサーたち。
ダンスタイムで接客してくれていたコと踊るのも楽しい。



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KILOMBO(キロンボ)
住:神奈川県横浜市港北区新横浜3-16-1 KCビルB1
電:045-475-1758 営:18~24時 休:日
料:男性4200円、女性3150円(60分・飲み放題)
●’93年のオープン以来、ブラジル美女とサンバショーにこだわり続ける店。
ショータイムは1日3回(20時半、22時、23時半)。


撮影/桜井健司

苫米地 某実話誌で裏風俗潜入記者として足掛け5年。新天地でヌキを封印。好きなタイプは人妻
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